甘さと苦さのマッチングが堪らないオレンジピールとマーマレード、その違いとはなんなのでしょう。
この記事では、「オレンジピール」と「マーマレード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オレンジピール」とは?
オレンジピールを指すものには二種類があり、両者ともオレンジの果実の皮からできたものとなります。
1つは単純にオレンジの皮を乾燥させたもの。
中国では陳皮として漢方薬に、西洋ではハーブとして使われることが多くなっています。
もう1つは皮を砂糖で煮詰めて甘く似たものです。
バレンタインやクリスマスにはチョコと合わせたものがメジャー。
甘さと苦さの共存する大人の味わいだと言っていいでしょう。
「マーマレード」とは?
マーマレードは柑橘類を煮詰めて作ったジャムのことです。
農林水産省によるジャム類品質表示基準において定義されており、柑橘類を使ったものがマーマレードであるとともにその果実の皮が確認できなければ認められません。
言葉は英語ですが、その語源はポルトガル語由来のものでマルメロ(西洋かりん)の砂糖漬けからきたものとされています。
「オレンジピール」と「マーマレード」の違い
「オレンジピール」と「マーマレード」の違いを、分かりやすく解説します。
両者ともに共通しているのは甘さと苦さの共存がされていることでしょう。
しかし決定的に違うのはマーマレードは柑橘類全般が使われるのに対してオレンジピールはオレンジ単体を使ったものしか呼ばれないことです。
オレンジピール以外で柑橘類の類似なものとしてはレモンピールがあげられます。
またマーマレードは果実の部分をも使用していくのに対して、オレンジピールはあくまでも皮のみの使用。
またマーマレードはそのままパンにつけて食べるのが一般的な食べ方ですが、オレンジピールは原料としての役割が強いと言えるでしょう。
特にチョコレートやラム酒との相性が良くオレンジチョコやチョコケーキの原材料としては定番とも言えます。
またマーマレードには食品の範疇しかありませんが、オレンジピールは入浴剤やアロマテラピー、そして漢方薬の一部などでも使われるのが大きな違いだと言えます。
まとめ
マーマレードとオレンジピールの違いは前者は食用、後者は食用はもちろんそれ以外の分野でも使用されるのが大きな違いです。
またマーマレードの定義は柑橘類全般の果実と果皮が入ったものを指します。
このため柑橘類が使用されていても皮が確認できないものはジャムになります。
またオレンジピールは基本的にオレンジの皮を使ったものしかそう呼ばれません。
他の柑橘類を皮を乾燥させたものは品種+ピール(皮)の呼び方になります。
レモンピールはその代表と言っていいでしょう。