「通知」と「通達」の違いとは?分かりやすく解釈

「通知」と「通達」の違いとは?違い

この記事では、「通知」「通達」の違いを分かりやすく説明していきます。

「通知(つうち)」とは?

「通知」とは、「告げ知らせること」「知らせ」を意味する言葉です。

「通」という漢字は「通(とお)る」「通(かよ)う」とも書くように、「行き来する」という意味のほか、「広く行き渡る」「知らせる」などの意味が含まれています。

「知」「知(し)る」とも書くように、「わかる」「悟る」という意味のほか、「知恵」「知らせ」などの意味を含める漢字です。

したがって、「通知」「(相手へ)知らせること」「(相手へ向けた)知らせ」などの意味を表した言葉と言えます。


「通達(つうたつ)」とは?

「通達」は以下の意味を含める言葉です。

「告げ知らせること」
「ある物事に深く通じること」
「隅々まで通じること」「滞りなく通じること」
「通達」にも先述した「通知」と同じように「告げ知らせること」という意味が含まれていますが、ニュアンスに違いがあります。

「通達」が意味する「告げ知らせること」とは、行政官庁が所轄の諸機関などへ向けて発せられる指示や上位組織から下位組織に向けて発せられる知らせのことなのです。


「通知」と「通達」の違い

「通知」「通達」も共に「告げ知らせること」という意味を指していますが、「通知」が汎用的に使われるのに対して、「通達」は行政官庁の指示や上位組織から下位組織への知らせに限って使われます。

また、「通達」は上記以外にも複数の意味が含まれています。

「通知」の例文

・『来月開催するパーティーの日時会場を招待者に通知した』
・『ウェブサイトからアカウント承認の通知がメールで届いた』

「通達」の例文

・『行政より熱中症予防の注意喚起にかんする通達が届いていた』
・『彼は語学のみならず、物理学にも通達しているようだ』

まとめ

「通知」とは、「告げ知らせること」「知らせ」を意味する言葉です。

「通達」とは、「告げ知らせること」「ある物事に深く通じること」などを意味する言葉です。

「告げ知らせること」という意味について、「通知」は汎用的に使われますが、「通達」は行政官庁の指示や上位組織から下位組織への知らせといったニュアンスで使われます。

違い
違い比較辞典