「問答無用」と「言語道断」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「問答無用」と「言語道断」の違いとは?違い

この記事では、「問答無用」「言語道断」の違いを分かりやすく説明していきます。

「問答無用」とは?

「問答無用」とは話し合っても無駄であることや、話し合いをするつもりがないことです。

問うたり答えたりの話し合いは用をなさない、つまり説得したり話をしようとしても無駄だという意思表示として使われることもあれば、話す間もなく行動されたことを表現する言葉としても使われます。

どちらにせよ話し合いをする意味がないので話し合いをしようともしないということを指す言葉です。


「言語道断」とは?

「言語道断」とは言葉で言い表せないようなことという意味です。

感動のあまり声が出ないというような良い意味ではなく、あまりにも酷すぎて言葉が出ないというような悪い意味になります。

真理は言葉では言い表せないことという仏教用語から来ており、それから転じて良い意味で言葉が出ないことという意味で昔は使われていましたが、今では悪い意味でしか使われません。


「問答無用」と「言語道断」の違い

「問答無用」「言語道断」の違いを、分かりやすく解説します。

話し合いは無意味だというのが「問答無用」で、酷すぎて言葉が出ないというのが「言語道断」です。

「問答無用」は話し合いを打ち切る言葉であり相手を悪く言う意味はありませんが、「言語道断」は相手の酷さを詰ったりもってのほかだと切り捨てる意味で使われます。

「問答無用」の例文

・『営業に行ったら問答無用で追い返された』
・『これ以上は問答無用だ』

「言語道断」の例文

・『この期に及んで非を認めないとは言語道断だ』
・『罪を犯した挙げ句隠蔽しようとするとは言語道断』

まとめ

「問答無用」「言語道断」はどちらも相手へ一方的に態度や言葉を押し付ける形で使われますが、「問答無用」は話を打ち切るための言葉なのに対し、「言語道断」は相手の酷さを批難する言葉という違いがあります。

「問答無用」には話し合いが無駄だという頑なな意思が含まれていますが、批難する意味は含まれていない点は覚えておきましょう。

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