最近の国際的なスポーツの大会における日本代表の人たちの活躍は目覚ましいものがあります。
トップを争うような国々と場合によっては「実力拮抗」という状態であることもあよくあります。
それでは、この「実力拮抗」とはどういう意味でしょうか。
また、「実力伯仲」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「実力拮抗」と「実力伯仲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実力拮抗」とは?
「実力拮抗」とは、「じつりょくきっこう」と読み、お互いの実力に大きな差がないということを表す言葉として使われます。
「拮」は、迫ってくることで、「抗」はそれに抗うという意味になります。
「実力伯仲」とは?
「実力伯仲」とは、「じつりょくはくちゅう」と読み、お互いの実力に大きな差がないということを表す言葉です。
「伯仲」とは元々は中国の兄弟の呼び方で、年上から「伯仲叔季」となり、同じ親から生まれた兄弟なので、実力はあまり変わらないというニュアンスです。
「伯」と「淑」は「伯父」「叔父」に使われています。
「実力拮抗」と「実力伯仲」の違い
「実力拮抗」と「実力伯仲」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、お互いの実力に大きな差がないという意味で使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、レベルが同じくらいで勝つか負けるかはその時の状況で決まるような場合は「実力拮抗」であり、もともとの実力に若干の差があるが、ほぼ同じくらいというのが「実力伯仲」ということになります。
ただ、この違いは微妙なものなので、多くの場合はまったく同じ意味で使われるといっても良いでしょう。
「実力拮抗」の例文
・『決勝で争ったチームは実力拮抗しています』
・『実力拮抗しているので、どちらかにファウルが出れば形成は逆転するかもしれません』
「実力伯仲」の例文
・『実力伯仲といってもよいでしょう』
・『むかしからこの2つのチームは実力伯仲です』
まとめ
この記事では、「実力拮抗」と「実力伯仲」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。