この記事では、「溶解」と「分散」の違いを分かりやすく説明していきます。
「溶解」とは?
「溶解」は「ようかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「物質が、液体の中で形が崩され、混ざり合うこと」という意味です。
2つ目は「気体・液体・固体が、火力や化学薬品などの働きにより、形がなくなり、液体になる現象のこと」という意味です。
「溶解」の言葉の使い方
「溶解」は名詞として「溶解する・した」「溶解液」などと使われます。
「溶」は「と(ける)」とも読み「水にとける」「熱で固体が液状になる」という意味、「解」は「と(く)」とも読み「一つにまとまったものをばらばらにほぐす」「役目や束縛から解き放す」「ものごとの筋道・意味がはっきりとらえられる」という意味、「溶解」で「一つにまとまったものが、水にとけてバラバラになること」「一つの個体が、熱でバラバラになり液状になること」になります。
「分散」とは?
「分散」は「ぶんさん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「集まっていたものがばらばらになって行動すること」という意味です。
2つ目は「資料において、ある範囲における対象の散らばり具合を表す値」という意味です。
「分散」の言葉の使い方
「分散」は名詞として「分散する・した」「分散集合」などと使われます。
「分」は「わ(ける)」とも読み「全体をいくつかに離す」「ものごとを成り立たせる要素」という意味、「散」は「ち(る)」とも読み「四方にばらばらになる」「とりとめのない」という意味、「分散」で「全体を幾つかに離してばらばらにすること」になります。
「溶解」と「分散」の違い
「溶解」は「一つにまとまったものが、水にとけてバラバラになること」「一つの個体が、熱でバラバラになり液状になること」です。
「分散」は「全体を幾つかに離してばらばらにすること」です。
「溶解」の例文
「溶解」の例文は以下の通りです。
・『酸素は水に溶解する』
・『金属を溶解して加工する』
「分散」の例文
「分散」の例文は以下の通りです。
・『車両ごとに分散して電車に乗る』
・『感染症で学校が分散登校になる』
まとめ
今回は「溶解」と「分散」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。
