「簡易専用水道」と「小規模貯水槽水道」はどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「簡易専用水道」と「小規模貯水槽水道」の違いを解説します。
「簡易専用水道」とは?
「簡易専用水道」とは、「貯水槽水道のうち受水槽の有効容量が10立方メートルを超えるもの」を指す言葉です。
「簡易専用水道」の使い方
普段の生活で利用する水は水道管を通して給水されます。
一戸建て住宅や個人商店など低層の建物には水道管から直接配管をつないで水を供給しますが、ビルやマンションなど高層の建物は水の汲み上げや配管などの問題があるため各戸への水道管直結の給水は不可能です。
高層の建物では受水槽と呼ばれる大型の水タンクに水道管から水を給水して貯水し、受水槽と各戸を配管でつないで給水する「受水槽式給水」を採用しています。
受水槽式給水の方式の水道施設を「貯水槽水道」といい、貯水槽水道のうち受水槽の有効容量が10立方メートル以上のものを水道法では「簡易専用水道」に分類しています。
「小規模貯水槽水道」とは?
「小規模貯水槽水道」とは、「貯水槽水道のうち受水槽の有効容量が10立方メートル以下のもの」を指す言葉です。
「小規模貯水槽水道」の使い方
受水槽を利用して給水する水道設備のうち有効容量が10立法メートル以下の小規模なものを水道法では「小規模貯水槽水道」に分類します。
「簡易専用水道」と「小規模貯水槽水道」の違い
「簡易専用水道」と「小規模貯水槽水道」の違いは「受水槽の有効容量」です。
どちらも受水槽を利用して給水する水道設備「貯水槽水道」の一種ですが受水槽の有効容量が10立方メートルを超えるものが「簡易専用水道」で、受水槽の有効容量が10立方メートルを以下のものが「小規模貯水槽水道」です。
まとめ
「簡易専用水道」と「小規模貯水槽水道」は受水槽の有効は区別されます。
建物の規模ではなく受水槽の有効容量で決まるので注意してください。