この記事では、「俊敏」と「迅速」の違いを分かりやすく説明していきます。
「俊敏」とは?
「俊敏」は「しゅんびん」と読みます。
意味は、才知が優れていて判断や行動が素早いことです。
頭が良く判断や行動が素早いこと。
頭が切れていて、すぐに行動に移すことができること。
などを意味します。
「俊敏」の場合、無駄な動作はありません。
判断や行動において、無駄なく適切でスピーディーなさまを意味する言葉になります。
言い換えれば、「抜け目ない」や「英明」「利口」「鋭い」などになります。
また、対義語は愚かで頭の動きが鈍いことを意味する「魯鈍」。
行動などがのろくて鈍いことを意味する「遅鈍」になります。
「迅速」とは?
「迅速」は「じんそく」と読みます。
意味は、物事の進み具合や行動などが非常に速いことです。
例えば、「迅速に進める」とは早く進めることを意味し、「迅速な判断」とは判断が非常に速いことを意味します。
言い換えれば、「速やか」や「急激」「手っ取り早い」「早速」「至急」などになります。
「俊敏」と「迅速」の違い
「俊敏」と「迅速」の違いを、分かりやすく解説します。
「俊敏」と「迅速」は共に素早いことを意味する言葉です。
そのうえで、「俊敏」には、才知が優れているといった意味があり、その結果、理解や判断、そして、行動が素早いことを意味します。
一方、「迅速」には、才知が優れているといったような意味はありません。
単に物事の進み具合や行動などが非常に速いことを意味します。
このように、才知が優れているといった意味を含む点において、2つの言葉には明確な違いがあります。
「俊敏」の例文
・『非常時には、何より俊敏な判断が求められます』
・『俊敏に決断することができる人は強い』
「迅速」の例文
・『今後の迅速な対応が求められます』
・『今回の件について、迅速に処理するように上司から指示がありました』
まとめ
以上のような違いに注意し「俊敏」と「迅速」を使い分ける必要があります。