この記事では、「デッサン」と「クロッキー」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「デッサン」とは?意味
鉛筆で目の前にある果物や食器、壷などの形状を紙に簡単に描き出すことを「デッサン」といいます。
林檎であれば丸い形を描き、そこに影になるよう黒く一部を塗り潰したり、立体感を出すため遠近法を取り入れるなどして絵により膨らみを持たせる工夫するわけです。
しっかり形状を濃く描き出すこともありますが、たいていは簡単に薄く線を描き出し、そこに丸みや明暗をつけていきます。
複数の物があれば、後ろ、横などの位置関係を考えながら絵を描き出すことも必要です。
もう少し絵に描画をつけていくため時間をかけて描くこともあります。
「クロッキー」とは?意味
動きがある動物や人物を描くことを「クロッキー」といいます。
人が楽しそうに踊っている姿から素早く動きをとらえて紙に描き出したり、動物が走り出す躍動感をうまく線のみで描くわけです。
この「クロッキー」で大切なことは、いかに素早く動きからポイントを絞り、何をどのように描き出せばよりその生き物の特徴が描けるか見て、紙に描き出すことになります。
そのため、洞察力を磨き、集中することが大切なのです。
人間であればいかに今にも動き出すような描き方が重要であるか考えるのが「クロッキー」の目的でもあります。
「デッサン」と「クロッキー」の違い
物の形状の線を簡単に描き出してから明暗をつけていくのが「デッサン」であり、紙と鉛筆があれば気軽に描けるところが魅力的です。
描くものは食器やポット、果物、野菜、人の顔など全体的に鉛筆で塗りつぶして明暗を出し、立体感をつける、前後左右の配置を考えながら描きます。
もう一方の「クロッキー」は、人や動物など動きがある物の特徴を瞬時にとらえて描き出します。
手足の長さや顔の大きさ、向き、動きをうまくとらえて、バランスよく躍動感を出しながら描き出すという違い見られるのです。
まとめ
どちらも自分が描きたい物のポイントをつかんで紙に描き出す描き方ですが、描くものやタッチに違いがあります。
2つの絵を見比べると違いがはっきり分かりますので、並べて見てみるといいでしょう。