「白骨」と「ミイラ」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「白骨」と「ミイラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「白骨」とは?
白い骨と書く「白骨」。
その通り、「白骨」の見た目は、白い骨のみとなります。
何らかの原因で亡くなった人の遺体が長期間放置されることで起こる「白骨」。
腐敗や風化が進み、皮膚や脂肪、内臓などがすべてなくなり、骨だけになった状態を意味します。
そして、この「白骨」の場合、人工的に行われたものではなく、時の流れと共に自然に発生したものを意味します。
英語で言えば“bones”となります。
「白骨」の使い方
「白骨」には、「白骨化」や「白骨死体」、「白骨遺体」などといったことばがあります。
「ミイラ」とは?
「ミイラ」は、人工的に作られた乾燥した状態の遺体を指します。
死後直後、体が腐敗するよりも早く人の手によって急激に乾燥させたものが「ミイラ」となり、その水分量は50%以下となります。
方法としては、人の手による加工や保存技術により行われ、その方法を用いることで、長期間にわたり、生きていた当時の原型をとどめることができた状態のものを指します。
英語で言えば“mummy”です。
「ミイラ」の使い方
「ミイラ」は、「ミイラが発見される」や「ミイラを見た」などといった形で用いられます。
「白骨」と「ミイラ」の違い
同じ骨の状態になった遺体でも、「白骨」は何らかの原因で亡くなった人の遺体が長期間放置されることで起きたもの。
それに対し、「ミイラ」は、人工的に作られた乾燥した状態の遺体を指し、放置されたことで今の状態になったのか。
それとも、人の手で今の状態になったのか。
といった大きな違いがあります。
「白骨」の例文
・『腐敗が進む、白骨化した遺体が近所で見つかった』
・『白骨化した遺体のある部屋には、異臭が漂っていた』
・『建設工事に伴い土壌検査を行った結果、土の中から白骨遺体が発見された』
・『子供の頃、サスペンスドラマで写される白骨遺体の映像が苦手でした』
「ミイラ」の例文
・『本物のミイラを見るため、エジプトに向かう』
・『ピラミッドに興味を持った私は、自然とミイラにも興味を持つようになった』
・『完璧なミイラを見ると、感動するものです』
・『ミイラを生成する技術は素晴らしい』
まとめ
以上のように、人の手が加えられているのか、いないのか、によって異なる「白骨」と「ミイラ」です。