「発展」と「発達」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「発展」と「発達」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発展」とは?
ものごとの勢いなどが伸び広がり盛んになることを意味する「発展」。
ものごとがより先へ進んだ段階に移っていくことを意味します。
そのほか、集団の勢いが盛んで栄えていくことなども意味します。
言い換えれば、「進展」や「繁栄」、「成功」、「展開」などと同じです。
また、対義語は「衰退」となります。
「発展」の使い方
「発展」は、「発展する」や「発展した」のほか、「発展途上国」や「発展問題」、「発展戦略」、「発展性」などといった言葉があります。
「発達」とは?
身体や精神などが成長し、今よりも完全な形態や機能を持つようになることを意味する「発達」。
そのものの機能がより高度に発揮されるようになることやそのもの自体の規模が大きくなることも意味します。
言い換えれば、「上達」や「向上」、「成長」、「進化」などと同じです。
「発達」の使い方
「発達」は、「発達する」や「発達した」のほか、「発達段階」や「発達障害」、「積乱雲の発達」などといった言葉があります。
「発展」と「発達」の違い
「発展」は、ものごとなどが広がり、伸びていく様子や栄えていく様子を意味します。
それに対し、「発達」は、より完全な状態になることを意味するといった違いがあります。
また、「発展」は、経済や社会全般に用いられることの多い言葉に対し、「発達」は人間など生き物の心や身体の成長に対し用いられることが多い言葉といった違いがあります。
「発展」の例文
・『どうしても、発展問題になると解けない』
・『経済が発展することは喜ばしいことです』
・『些細な嘘が大事件にまで発展してしまった』
・『地域の発展に貢献することができ、嬉しく思う』
「発達」の例文
・『どうしても、我が子の発達状態を周りと比較してしまいます』
・『発達し続けている台風が気になる』
・『やっと、私の故郷も交通機関が発達してきました』
・『検診によって、発達障害がわかりました』
まとめ
以上のように微妙な違いが、この2つの言葉には存在します。
