この記事では、「御花科」と「お花料」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「御花科」とは?
キリスト教では、遺族に「御花科」【おはなりょう】を葬儀のときに渡すのがマナーです。
香典と同じ意味を持ちますが、相手を尊重する気持ちを込めた丁寧な書き方として「御」を付けて書きます。
恩師や上司といった目上の方に対しては「お」よりも「御」と書き、失礼がないようにするのです。
葬儀に出るとき、生前お世話になった人に手向けるお金として、遺族に使ってもらう意味を込めて渡します。
ただし、神式か仏式の違いにより葬儀で渡す「御花科」には異なる点がありますので、確かめましょう。
「お花科」とは?
若い人の間では、キリスト教に属する故人の家族に渡す香典を「お花科」【おはなりょう】と言います。
お金を包む封筒の表には「お花科」と書き、差出人となる自分の名前は苗字も含めてフルネームで下の余白部分に書くわけです。
包む金額は最低でも5,000円程度になり、お世話になった社長や部長といった目上の方に対しては10万円を包む場合もあります。
弔意【ちょうい】を伝えるために渡すお金であり、故人に供えるために必要な物を買ってもらう意味を込めて渡すのです。
遺族の金銭的な不安を少しでも減らせるように気遣うお金になります。
「御花科」と「お花科」の違い
「御花科」と「お花科」の違いを、分かりやすく解説します。
キリスト教徒であった故人の葬儀で渡す香典代わりになるのが「御花科」になり、「お花科」と「御」が違うだけで渡す目的には違いがありません。
しかし、目上の者であったり、お世話になった相手に対してはより御礼する気持ちを込めて「御花科」と書いて渡すのです。
友人や兄弟といった身近な人であれば「お花科」と書いても失礼には当たりません。
いずれにしても、渡す目的はお供え物するよりも、金銭を渡した方がより遺族にとってはありがたいと考えるキリスト教ならではの書き方になります。
まとめ
キリスト教の葬儀で渡すお金を包むときに書く言葉を指すものですが、故人が目上であるか、年下、友人とで使い分けてみるといいでしょう。