「最敬礼」と「敬礼」の違いとは?分かりやすく解釈

「最敬礼」と「敬礼」の違いとは?違い

この記事では、「最敬礼」「敬礼」の違いについて紹介します。

最敬礼とは?

最敬礼とは、最も丁寧に行う敬礼のことをいいます。

お辞儀をする際に、手の先を膝まで下げて体を前に深く折り曲げます。

天皇や神霊に対して行う礼式とされていました。

体を折り曲げる具体的な角度は、45度とされます。

通常のお辞儀とは異なり、謝罪をする時やあらたまって感謝を伝える時などに行います。

また、身分が高い人に対して行われてきたものでもあります。


敬礼とは?

敬礼とは、相手に敬意を表す礼のことをいいます。

軍隊等ではよく見かけますが、ビジネスシーン等でも行われています。

一般的には、下位の人が上位の人に対して行います。

お辞儀をする際の角度は30度です。

お辞儀は昔から日本で行われていた行為ですが、中国の立礼が元になっています。

奈良時代頃に中国から伝わったと考えられています。

日本ではそれまでも身分の高い人に頭を下げるという風習はありましたが、土下座のように跪いて行うものでした。

それが天武天皇の時代に入り、立礼による行われるようになったのです。


最敬礼と敬礼の違い

最敬礼と敬礼では、お辞儀の角度に違いがあります。

最敬礼は上体を45度傾けて行うもので、敬礼は上体を30度傾けて行うものです。

ちなみにお辞儀には上体を15度傾けて行う会釈もあります。

体を傾ける角度が大きい程、敬意が深いとされています。

敬礼は幅広いシーンで用いられており、相手にお礼を言う時や別れ際などでよく目にします。

それに対して最敬礼は、謝罪する時やあらたまってお礼を言う時など重要な場面で用いられます。

深い敬意を表すためにいつも最敬礼すればいいかというとそういうわけではなく、気楽な場面で最敬礼をすると相手に居心地の悪さを感じさせてしまうこともあります。

まとめ

最敬礼は上体を45度傾けてお辞儀をしますが、敬礼は上体を30度傾けてお辞儀をします。

最敬礼の方が、敬礼よりも深い敬意を表しています。

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