この記事では、“dhcp”と“nat”の違いを分かりやすく説明していきます。
「dhcp」とは?
「dhcp」とは、「インターネットにアクセスしようとしているパソコン(端末)に、IPアドレスを自動で割り当てるプロトコル(約束)」のことです。
「dhcp」というネットワーク用語は、「Dynamic Host Configuration Protocol」の頭文字から来ています。
「dhcp」の登場以前は、各パソコンに手動でIPアドレスを割り当てる必要がありました。
しかし、「dhcp」の働きで各パソコンに自動でIPアドレスを貸し出すことができるようになりました。
その結果、端末をインターネットにつなぐ手間が大きく削減できたのです。
「nat」とは?
「nat」とは、「パソコン(端末)をインターネットに接続するため、IPアドレスを唯一の数字の組み合わせに変える仕組み」です。
「nat」というのは、「Network Address Translation」の頭文字になります。
「nat」には「静的nat」と「動的nat」があり、一般的なものは「静的nat」になります。
「nat」は「ルーター・ファイアウォール」などを介して、IPアドレスの変換を行います。
インターネットにアクセスするためには、同じ番号ではない固有のグローバルIPアドレスが必要になります。
「nat」で、「LAN向けのプライベートIPアドレス」を「WAN・インターネット向けのグローバルIPアドレス」にチェンジするのです。
「dhcp」と「nat」の違い
「dhcp」と「nat」の違いを、分かりやすく解説します。
「dhcp」とは、「パソコンなどの情報端末に、WWWに接続するために必要なIPアドレスを自動で割り当てるプロトコル(決めごと)」を意味しているネットワーク用語です。
dhcpに対して「nat」には、「自動で端末にIPアドレスを貸し出すプロトコル」の意味はありません。
「nat」には、「dhcp」のような「IPアドレスの自動割り当て機能」は備わっていません。
「nat」は「LAN内の重複もあるアドレスを、グローバルIPアドレスに変えるもの」を意味しています。
「nat」では、IPアドレスの「自動付与」ではなくて「手動割り当て」の可能性もあります。
「dhcp」の例文
・『自分の手作業でIPアドレスを一つ一つ割り当てていた時代からすると、dhcpは画期的な仕組みです。』
・『ルーター付属のdhcpのおかげで、ほぼ自動的にインターネットにアクセスできるようになりました。』
「nat」の例文
・『natというIT用語を聞いたことがある人は多くても、具体的にどんなものなのか正しく説明できる人は限られます。』
・『natでIPアドレスを変えることで、閉鎖的なLANからWANへと接続することができるようになります。』
まとめ
「dhcp」と「nat」の違いを説明しましたが、いかがでしたか?
「dhcp」と「nat」の違いを詳しくリサーチしたいときは、この記事の内容をチェックしてみてください。