『盲目の』という日本語を表す際には『Blind』という単語を使います。
しかし、英語の歌詞や英文を読んでいると『Blinded』という文章も出て来ることに気が付くはずです。
ご存知の通り『Blind』は形容詞で『Blinded』は受動態です。
これはどの様に使い分けているのでしょうか。
実は微妙にニュアンスが違っています。
この記事では「Blind」と「Blinded」の違いを分かりやすく説明していきます。
「Blind」とは?
前述した通り、『Blind』は形容詞です。
どの様な時に使うかというと、何かや誰かにされたかを問わず『盲目の』という意味になります。
例題で見てみましょう。
『I am blind. 』という表現と『I was blind. 』という表現があります。
これはニュアンスがとても違ってきます。
前者は『原因はどうあれ私は盲目です。』という意味になります。
それでは『Was』の場合はどうでしょうか?これは『私は見落としていた。』ということを盲目という言葉を使った表現です。
実際はどの様な理由でそうだったかまではこの文章からは補足説明がないので分かりません。
しかし、文章としては完結しています。
状態そのものを表すので補足の説明が無ければ特に原因は分かりません。
「Blinded」とは?
それでは『Blinded』の場合はどうでしょうか?
これは受け身ですので『盲目にされた』という意味になります。
一言で説明すると『(補語を使って)何かに盲目にされた。』という表現になります。
例えば『I was blinded by money. 』(お金に目が眩んでいました。)という文章があります。
この表現の『By money』を抜くとネイティブの方は中途半端な文章だと感じます。
これをあえて日本語にすると『私は盲目にされた。』となりますが、日本語でも『何があったの?』という質問が来ると思います。
文章が完成されていないのです。
「Blind」と「Blinded」の違い
『盲目の~』という意味を表現する時、『状態のみを説明する』時は『Blind』。
そして『原因まで伝える』場合は『Blinded』を使うと覚えて頂ければ間違いありません。
もちろん『Blinded eyes』(盲目の目)という様な受動態を使った形容詞の表現も可能です。
「Blind」の例文
・『Sadly I am blind in the right eye. 』(悲しいことに私の右目は見えない。)
・『This is a book for blind people. 』(これは目の見えない方のための本です。)
・『Mike turned his blind eye to his mistakes. 』(マイクは自身の過ちを見て見ぬフリをした。)
「Blinded」の例文
・『I was blinded by the strong sunlight when I got off the train. 』(電車を降りた時、強い日の光で目がくらんだ。)
・『The citizens had been blinded from truth for a long time. 』(長い間市民は真実から目を背けさせられていた。)
・『Tom was blinded due to the serious injury. 』(トムは重症により盲目になってしまった。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
形容詞と受け身で文章のニュアンスは微妙に変わります。
この2つの単語の様な関係は沢山あります。
英語はとても文章の一貫性を大切にする言語ですので、何かを説明するときには中途半端な文章にならない様に注意することを心がけましょう。