SFや映画などでもよく耳にする“Universe”と“Space”。
どちらの単語も『宇宙』と言う壮大な空間を表す単語としてよく知られますが実際は明確な違いが存在しています。
ネイティブはここをしっかりと分けて使いますので是非覚えていきましょう。
この記事では、“Universe”と“Space”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Universe」とは?
この単語は『宇宙そのもの(地球を含めた)』が厳密な意味です。
神羅万象、この世のありとあらゆる存在全てのものとしての宇宙をさした単語になります。
したがって地球も“Universe”の中に含まれます。
この単語事態も言語学上は2つに分ける事が出来、“Uni(一つの)”と“Verse(巡る、回る)”という意味が一つになった言葉です。
つまり、『何もかもを含めた』という意味になのです。
「Space」とは?
スペースシャトル、スペースステーション、スペースインベーダー。
こちらの言葉も『宇宙』ですが実は“Space”の前に付く言葉が2パターン存在しています。
それは“Outer”と“Inner”です。
そして宇宙は“Outer Space”が正しい言葉になります。
では“Inner Space”とは何を指すのでしょうか?これは『大気圏内=地球』を指します。
“Space”の語源はラテン語で『空の土地や間』のことを指しています。
もうお気づきの通り、大気圏を境にして『宇宙(Outer Space)』と『地球(Inner Space)』に分かれるのです。
ですが、『地球』を指す“Earth”という単語があるのにいちいち“Inner Space”という表現はまどろっこしい印象を与えます。
そこで通常は便宜上の理由もあり、宇宙を指す場合は“Outer”を“Space”の前に使わないという事が発生します。
「Universe」と「Space」の違い
この2つの違いは『地球を含めたこの世の万物』か『大気圏の外か』ではっきりと区別が出来ます。
それぞれの単語の別の意味を考えるともっと明確な違いが理解できます。
まず“Universe”と聞いてピンとくる有名な言葉があるのではないでしょうか。
それは日本人も毎年出場する有名な世界中の美女コンテストである『ミス・ユニバース』です。
これも『宇宙の美女コンテスト』ではなく『世界や全人類の美女コンテスト』という意味でとらえると、“Universe”の持つもともとの意味にうなずけるのではないでしょうか。
一方“Space”は『空間』という意味も持ちます。
前項でご説明した“Outer”を付けると『外の空間』ですので、大気圏外の空間、つまり『宇宙』になる訳です。
まとめ
如何でしたでしょうか。
どちらもよく出て来る表現ですが、意外にもはっきりとした明確な差があることにお気づきになられたと思います。
“Universe”はどちらかというと読み手や聞き手に壮大な感覚を与える時に使われる場合の多い言葉です。
ですので、SFやファンタジーの『世界観』という意味合いでもこの単語は頻繁に使用されます。
“Space”は本当に『地球の外にある宇宙空間』を指す場合が多いです。
実はもう一つ宇宙を表す単語として“Cosmos”という言葉が存在します。
これはギリシア語に由来があり、もっと哲学的です。
厳密な意味は『秩序ある体系としての全宇宙』を指します。
哲学者の多いギリシアならではの壮大な意味が含まれている事がお分かり頂けたと思います。
通常は“Universe”か“Space”を使いますので、先ほど上げたポイントをよくご理解頂くと区別をつける事が可能です。