学習関係で必ず覚える中学英語の基礎動詞。
それが“Study”と“Learn”です。
ご存知の通り、それぞれ『勉強する』と『習う』という意味ですが、これらは同義語ではないことをご存知でしょうか。
改めて基礎単語の意味を正確に覚えて正しい英語の表現を身に付けましょう。
この記事では、“Study”と“Learn”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Study」とは?
実はこの単語はプロセスを指している事はご存知でしょうか。
もう少し厳密に説明をすると“Study”とは何かを、例えば新しい教科や事柄を学んでいる状態の事を指し、学んだ結果については何も保証をしていないのです。
つまり、“I study English. ”とは『私は英語を勉強する。』という意味ですが、勉強したからといって英語が身に付いたことは保証していないのです。
したがって、この文の後に“But I do not understand what native speakers say(しかし私はネイティブスピーカーが何を言っているのか分かりません)”という文章を付け足すことは一貫性があるので可能です。
別の言葉を使うと、何かを学習する過程のことを指す動詞が『Study』です。
「Learn」とは?
こちらはプロセスではなく、『結果』を表す動詞です。
つまり、学習をした結果、何か新しい知識を獲得できたということを表します。
言い換えると学習内容が身についているという意味を指すことになります。
例えば“I learn English”は『私は英語を習う。(身につける。)』という意味になります。
英語は自分の知識として獲得した物になっていますので先ほどの様な“But I do not understand what native speakers say”という文章を追加すると一貫性に乏しく非常に不自然です。
ネイティブからは『君はどんな英語を習ったの?』と首を傾げられてしまいます。
「Study」と「Learn」の違い
この2つの違いは『学習するというプロセス』か『学習して身につけた結果』ではっきりと分けることができます。
実は日本語の『勉強する』と『習う』も厳密には英語と同じで『プロセス』か『結果』を表すのです。
「Study」の例文
・『I studied economics at university. 』(私は経済学を大学で学んだ。)
・『Studying aerospace engineering at MIT is really tough. 』(MITで航空宇宙工学を学ぶことはとても大変だ。)
・『I have been studying German for 3 years by myself. 』(私はドイツ語を独学で3年間勉強している=ドイツ語が身についているかどうかは分からない。)
「Learn」の例文
・『Mike studied Japanese at high school but he never learned it』(マイクは高校で日本語を学んだが何も身につかなかった。)
・『Chris has forgotten everything he learned at school. 』(クリスは学校で学んだ(=身につけた)ことを全て忘れてしまった。)
・『It takes hours of training to learn how to dance. 』(ダンスの仕方を覚えるには何時間もの訓練が必要です。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
英語の意味だけではなく、実は日本語でも『勉強する』とはプロセスのことを指し、『習う』とは学習したことを身につけたという結果を指します。
この様に簡単な英語表現を見直す事で、正しい日本語を見直すきっかけにもなります。
是非正しく身につけて使い分けられる様にしましょう。