現代社会と切っても切れない「SNS」ですが、これが「Social Networking Service」の略称だということはご存知でしょうか。
「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」とカタカナで記されることも多く、社会的なつながりを作り出すサービスのことを表します。
この記事では、この“social”と、似た単語である“society”の違いを分かりやすく説明していきます。
「social」とは?
「ソーシャル」とカタカナで使うことも増えてきましたが、「社会の、社会的な」という意味の形容詞です。
昨今声高に叫ばれるようになった「social distance(ソーシャルディスタンス)」も「社会的距離」と直訳されています。
稀に加算名詞の「懇親会」として使われることもありますが、ほとんどの場合は形容詞です。
「social」の使い方
A. This is a social problem. (これは社会的問題だ)
B. He is a social worker. (彼はソーシャルワーカーだ)
形容詞は名詞を修飾する働きを持っているため、A. では“problem”を修飾して「社会的問題」となっています。
B. も文の構造は同じですが、「ソーシャルワーカー」という職業として扱われるため、そのまま訳されています。
「society」とは?
「social」と見た目は似ていますが、聞き馴染みは少ない単語です。
こちらは名詞で「社会、共同体」「社交界」などと訳されます。
基本的には不加算名詞ですが、「学会、組合」などの意味で使われる際は可算名詞です。
また、「上流社会の」という意味の形容詞として使うこともありますが、頻度は少なく、ほとんど名詞として使われています。
「society」の使い方
A. I’m a member of society. (私は社会の構成員の1人だ)
B. We live in an information society. (私たちは情報社会に住んでいる)
使い方自体は一般的な名詞と同じなので、難しくはありません。
文の主語になることもできます。
また、「human society(人間社会)」「civilized society(文明社会)」のように「○○社会」という使い方も多いです。
「social」と「society」の違い
根本の違いは品詞です。
「-al」は形容詞に多く、「-ty」は名詞に多い接尾辞なので、知っていれば見分けることができます。
また、品詞に合わせて訳し方も「社会的な」(形容詞)と「社会」(名詞)に分かれます。
まとめ
今回は“social”と“society”の違いを確認しました。
「社会」に関する単語、という意味では共通していますが、品詞が異なるため文中での役割が違います。
「ソーシャル」は現代社会で生きていく上で関わりの深い単語です。
違いをしっかり押さえ、適切に使い分けられるようにしましょう。