“apple”が複数形になると“apples”となるように、複数形に「s(es)」が付くのは英語名詞の基本です。
では、“sometime”と“sometimes”はどうでしょう。
「s」が付いていますが、複数形と捉えて良いのでしょうか。
この記事では、“sometime”と“sometimes”の違いを分かりやすく説明していきます。
「sometime」とは?
副詞で、「いつか、そのうち」「ある時」などの意味を表します。
“sometime”は漠然とした「いつか」を表すため、明確な意志を持って「いつかやり遂げる」等の内容を伝えたい場合は“one day”を使います。
“some time”と2語で表してしまうと意味が変わってしまう場合があるため、副詞の“sometime”という1つの単語としてしっかり覚えておきましょう。
「sometime」の使い方
A. I’ll visit you sometime. (私はいつか君のもとを訪れるつもりだ)
B. Let’s go to a movie sometime in June. (6月のいつか映画を見に行こうよ)
A. のように文末にくることが多い“sometime”ですが、B. の“sometime in June”のように「sometime next week(来週のいつか)」「sometime last month(先月のいつ頃か)」など範囲を絞った表現で使うこともできます。
「sometimes」とは?
もちろん“sometime”の複数形などではなく、「時々、たまに」という意味を持つ副詞です。
同じように頻度を表す単語である「often(しばしば)」と比べると、“sometimes”の方が少し頻度が下がります。
「sometimes」の使い方
A. Sometimes, I go to a movie alone. (時々私は1人で映画を見に行く)
B. He sometimes plays the piano. (彼は時々ピアノを弾く)
A. のように文頭、あるいは文末で使われることが多いです。
文中で使う場合はB. のように動詞の前に入れますが、三人称単数現在形、過去形の場合は注意してください。
間に“sometimes”が入っていても、動詞の形は主語や時制の影響を受けるので、B. も“plays”と三単現の「s」が付いています。
「sometime」と「sometimes」の違い
見た目は「s」が付いているかどうかの違いしかありませんが、意味は全く異なります。
それぞれ副詞で、「いつか」という意味の“sometime”と、「時々」という意味の“sometimes”です。
しっかり区別して覚えておきましょう。
まとめ
“sometime”、“sometimes”の違いを考察しました。
違いが曖昧なまま使うと、誤解を招いてしまいます。
漠然とした未来を表すのか、それとも頻度の話をしているのか、よく見極めて使い分けてください。