この記事では、“recover”と“regain”の違いを分かりやすく説明していきます。
「recover」とは?
“recover”の主な意味は2つあります。
1つめは、体の機能を回復する、怪我や病気から回復する、経済が回復するです。
回復とは、好ましくなくなってしまった状態からもとの状態に戻ることです。
風邪の場合で考えてみます。
風邪をひくと、熱がでる、鼻水がでる、咳が出るなど、好ましくない状態が現れます。
この状態から、平熱になる、鼻水や咳がとまるなどをし、もとの状態になることを回復といいます。
もう一つの意味は、失ったものを回収するです。
権利を失ったら裁判で訴えることがあります。
裁判で勝つことができれば、失った権利を取り戻すことができます。
これが、失ったものを回収するです。
物質から成分抽出して回収する、賠償金を回収するなどの意味にもなります。
「recover」の使い方
取り戻すという意味で使用をします。
体の機能を取り戻すことは、回復するといいます。
怪我や病気の状態からもとの状態を取り戻すも、回復するといいます。
失ったものを取り戻すことは、回収するです。
「regain」とは?
“regain”には、2つの意味があります。
1つめは、体力や意識などを取り戻す、自信を回復するです。
意識を取り戻すとは、一度なくなったものを自分のものとすることを意味しています。
強い衝撃を受けると意識を失ってしまうことがあり、このとき今どうなっているのかを自分自身で知ることができません。
意識を取り戻すと、今どうなっているのかなどを自分自身で知ることができるようになります。
意識を再び自分のものにできたのです。
もう一つの意味は、場所や状態に帰り着くです。
もとのところに戻って来ることを意味しています。
「regain」の使い方
取り戻すという意味で使用をします。
失くしたものをもう一度手にすることです。
帰り着くの意味は、主に文学で使われます。
「recover」と「regain」の違い
回復するという意味が似ている2つの言葉ですが、やや意味合いが違います。
“recover”は失ったものを取り返す、もとの状態に戻すという意味合いがあります。
元気だった状態が風邪をひいて元気ではない状態になったけれど、また元気な状態を取り戻すことができたなどをいいます。
“regain”は立て直すという意味合いがあります。
姿勢が崩れて倒れそうになったけれど、起き上がることができたなどをいいます。
また、“regain”は体力、意識、自信などを取り戻すことをいいますが、“recover”はこういった人間の機能以外にも、経済、社会、土地、権利などを取り戻すこともいいます。
まとめ
回復するという意味が似ている2つの言葉ですが意味合いが違い、使われる事柄もやや違います。
より広い事柄に使用できるのは“recover”です。