日本の絵画に関しては、なんとなく味わいがあるとか、侘び寂びとか、静かな光景というものを前提として見てしまいますが、実際には横山大観のように「迫力」のある絵を描くひともたくさんいます。
それでは、この「迫力」とはどういう意味でしょうか。
また、「気迫」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「迫力」と「気迫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「迫力」とは?
「迫力」とは、圧倒的な熱量で迫ってくるような状態のことを表す言葉です。
「迫」という文字には「迫ってくる」という意味があるため、「迫力」とは、近くまで迫ってくるような力ということになります。
「気迫」とは?
「気迫」とは、気持ちが森かがって、相手を圧迫するような状態のことを表す言葉です。
前述のように「迫」には「迫ってくる」という意味があるので、「気迫」とは、迫ってくるような精神的な力ということになります。
「迫力」と「気迫」の違い
「迫力」と「気迫」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、迫ってくるような力という意味で使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、見た目、音、雰囲気などの多くのものを通じて迫ってくるのが「迫力」で阿智、気持ち的に迫ってくるのが「気迫」ということになります。
すなわち、基本的に「気迫」は目に見えるものではないが、「迫力」の多くは見えたり聞こえたりします。
「迫力」の例文
・『この絵の迫力ある構図には迫ってくるようなものを感じます』
・『迫力のある音楽というのは、音の数ではなく、音の圧力を持っています』
「気迫」の例文
・『気迫に押されて、負けてしまいいました』
・『迫ってくる人たちの気迫を感じて、道を開けました』
まとめ
この記事では、「迫力」と「気迫」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。