この記事では、「奇遇」と「寄寓」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奇遇」とは?
「奇遇」の意味は、思いがけなく出合うこと、意外なめぐり合い、です。
「奇遇」の場合、思いがけなく出会うことを意味することから人に対してのみ使用することができる言葉です。
その点が「偶然」とは少し異なります。
不思議なめぐり合わせといった意味でも使用されることがあり、良い意味で用いることが多い言葉になります。
類語には、「めぐり合わせ」や「思いがけない出会い」、「予想外の遭遇」などがあります。
「寄寓」とは?
「寄寓」の意味は、一時的によその家に身を寄せ世話になることです。
言い換えれば、「居候」や「仮住まい」などになります。
「奇遇」と「寄寓」の違い
「奇遇」と「寄寓」の違いを、分かりやすく解説します。
「奇遇」と「寄寓」は同じ「きぐう」と読みます。
パッと見ただけでは同じ漢字にも見えかねないものの、実際には、「奇遇」と「寄寓」といったように全く異なった漢字を用いた言葉になります。
そのことに気付かず混合し使用されることも多い「奇遇」と「寄寓」。
一般的に思いがけなく出合うこと、意外なめぐり合いといった意味を持つ「奇遇」の方が広く用いられることから、正しくは「奇遇」と書かなければならないところを「寄寓」と誤って使用されることも少なくありません。
「寄寓」は「奇遇」とは全く異なった意味を持つ言葉で、一時的によその家に身を寄せ世話になることを意味する言葉になります。
「奇遇」の例文
・『こんなところで出会うとは本当に奇遇だと思う』
・『奇遇にも小学生の時に転校したきりだった親友と大学で再会することができました』
「寄寓」の例文
・『家業に失敗した我が家は母の実家に寄寓することになりました』
・『家族4人で寄寓する生活は本当に大変でみじめな暮らしでした』
まとめ
以上のように、全く異なった意味を持つ言葉になるため注意が必要です。