多くの人が、結婚式に招待された時にどんなものを着ていくべきか迷ってしまうでしょう。
現在においては黒の上下のスーツで問題になることはありませんが、このようなものを「略式の礼服」あるいは「略礼服」と呼んでいます。
これに関係して本来は会って話すところを手紙で済ませるようなことを「略式ながら」ということがあります。
それでは、この「略式ながら」とはどういう意味でしょうか。
また、「略儀ではございますが」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「略式ながら」と「略儀ではございますが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「略式ながら」とは?
「略式ながら」とは、本来やるべきことを略した形で行うということを表す言葉です。
前述の「略式の礼服」のように、「略しているこということ」そのものを示す言葉です。
「略儀ではございますが」とは?
「略儀ではございますが」とは、本来よりも略したやり方であることを失礼だと思うことを表す言葉です。
現在ではあまり使わなくなっているので、この表現を使うことでかえって疑問を抱かせてしまう可能性もあります。
「略式ながら」と「略儀ではございますが」の違い
「略式ながら」と「略儀ではございますが」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、本来のやり方を略しているという意味で使うという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「略していることそのもの」を表すのが「略式ながら」であり、「略したことによる失礼」に関して詫びる時に使うのが「略儀ではございますが」ということになります。
しかし現在ではどちらも同じような意味で使われることが多くなっています。
また、本来ならば「略式ではございますが」と「略儀ながら」というのが正しいという意見もあるようですが、すでにこれらの言葉の本来の使い方を熟知している人はほぼいないと考えられるので、どちらでも構わないと考えられます。
まとめ
この記事では、「略式ながら」と「略儀ではございますが」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。