この記事では、「頭に置く」と「念頭に置く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「頭に置く」とは?
「頭に置く」とは、「あることについて頭の片隅においておく」さまや「忘れないように覚えておく」様子などを示す言葉です。
「胸に刻む」もしくは「意識する」などという語とほぼ同様のニュアンスで用いられる語句で、「大切なことなどを常に忘れずに心がけておく」などという意味合いで使用されています。
「念頭に置く」とは?
「念頭に置く」とは、「大事なことなどを心に留めておく」さまや「行動する際に常に気を付けておく」様子などを示す言葉です。
本来は誤用とされる「念頭に入れる」という表現とほとんど同じようなニュアンスで使われている語句で、「留意する」ないし「考慮に入れる」などという語と言い換えることができる文言になります。
「頭に置く」と「念頭に置く」の違い
「頭に置く」と「念頭に置く」の違いを、分かりやすく解説します。
「頭に置く」と「念頭に置く」は、いずれの言葉も「あることを常に覚えておく」または「けっして忘れないようにしておく」などという意味合いで使われている似たような文言です。
違いを挙げるとすれば、「心の中の思い」や「胸のうち」などを示す「念頭」という語は、「頭」という語よりも少々硬めのニュアンスで使われる言葉になります。
そのため「念頭に置く」はどちらかと言えばビジネスシーンなどに向いており、「頭に置く」はカジュアルな場面などに適した文言と言えるでしょう。
「頭に置く」の例文
・『常に頭に置くべきことは止まない雨はない、ということです』
・『頭に置くのはもっとも重要なポイントだけにしておいてください』
「念頭に置く」の例文
・『相手の立場を念頭に置くのはとても大切なことです』
・『けっして忘れてはならないことを念頭に置く』
まとめ
「頭に置く」と「念頭に置く」は、どちらの語句も「あることを頭に入れて忘れないようにしておく」などというニュアンスで使われている言い回しです。
意味はほぼ同じですが、受け取る側の印象が少々異なる文言なので、使用する際には上手に使い分けましょう。