この記事では、「あらかた」と「おおよそ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あらかた」とは?
ほとんどすべてであることを表す言葉です。
例えば、「あらかたの人が同意した」「あらかたの仕事が終わった」などと使います。
英語では「almost all」や「for the most part」などに相当します。
漢字では「荒方」と書きますが、ひらがなで書くことが多いと考えられます。
「おおよそ」とは?
だいたいの見当や概略を表す言葉です。
例えば、「おおよその金額」「おおよその時間」などと使います。
英語では「roughly」や「approximately」などに相当します。
漢字では「大凡」と書きますが、こちらもひらがなで書くことが多いと考えられます。
「あらかた」と「おおよそ」の違い
「あらかた」と「おおよそ」の違いを、分かりやすく解説します。
「あらかた」と「おおよそ」の違いは、捉える範囲や程度にあります。
「あらかた」はほとんど全部を含むのに対して、「おおよそ」は大体の概要を含むということです。
また、「あらかた」は数や量に関する言葉であるのに対して、「おおよそ」は内容や意味に関する言葉であるということです。
「あらかた」の例文
・『あらかたの準備はできていますが、細かいところはまだです』
・『あらかたの人が帰ってしまったので、パーティーは終わりにしましょう』
「おおよそ」の例文
・『おおよそ日本人は寿司が好きだと思います』
・『おおよそでいいので、到着時間を教えてください』
まとめ
「あらかた」と「おおよそ」は、似ているようで微妙に違う言葉です。
使い分ける際には、相手に正確に伝えたい内容やニュアンスを考えて選ぶ必要があります。
「あらかた」は、ほとんどすべてであることを表します。
その一方で、「おおよそ」は、だいたいの見当や概略を表します。
また、「あらかた」は、全体の量や程度を表すのに対して、「おおよそ」は、全体の内容や趣旨を表すという違いがあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。