この記事では、「柚」と「柚子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「柚」とは?
「柚(ユ)」とは、植物の「柚子」のことを表しています。
「柚」は日本の古名で、他にも「由」、「ゆのす」、「いず」などがあります。
「柚子」とは?
「柚子(ユズ)」とは、ミカン科ミカン属に分類されている常緑低木や小高木のことで、柑橘類の一種になります。
「柚子」はミカンの中で、最も耐寒性のある植物です。
名前の由来は、中国語の「柚」や「柚子」から来ていると言われています。
原産は中国で、日本へは、飛鳥時代には渡来していたようです。
「柚子」の樹高は4m程度あります。
葉は互生の単身複葉で、緑色です。
「柚子」の開花時期は5月から6月頃で、5弁花で径が1㎝から2㎝ほどの白い花が咲きます。
果実は9月から2月頃になり、扁球形で、表面がでこぼこしています。
熟すと黄色くなります。
強い酸味と爽やかな芳香があります。
「柚子」は食用、精油、薬用などに用いられています。
薬用では、果実が「橙子(とうし)」、果皮は「橙子皮(とうしひ)」と呼ばれています。
また、「柚子」は正月飾りに使われています。
そして、冬至の「柚子湯」にも利用されています。
さらに、「柚子湯」は俳句の冬の季語に、柚子の花は夏の季語、柚子の果実は秋の季語になっています。
「柚」と「柚子」の違い
「柚」と「柚子」の違いを、分かりやすく解説します。
「柚」は「柚子」の古名で、同じ植物を表しています。
本来は「柚」は樹木で、「柚子」は「柚の実」の意味があるようですが、現在では「柚子」の漢字表記が一般的となっています。
「柚」と「柚子」にはこのような違いが見られます。
まとめ
「柚」、「柚子」の別称には、「ホンユズ(本柚子)」、「ホンユ(本柚)」、「ユノス(柚酸・柚ノ酸)」があります。
また、英語表記は「Yuzu」になります。
「柚」と「柚子」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。