内側の事情を示す言葉には「内情」や「内幕(うちまく)」があります。
この記事では、「内情」と「内幕」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内情」とは?
「内情」とは秘匿されている内部の事情や秘密を示す言葉です。
「内情」内々の情実を示す意味もあり、これらは秘匿義務や守秘義務によって守られているものも存在します。
「内情」の反対語としては「外情」があり、こちらは外部の時報や事実、周囲の状況などを示す時に使う言葉です。
「外情」は一般的に開かれた情報であり、「内情」のように隠す必要がありません。
「内幕」とは?
「内幕」とは内側に張る幕を示す言葉であり、こちらは戦場に設置された陣所に使われるものが有名です。
この「内幕」は外幕の内側に張るものであり、これによって内部の行動や会話が漏れない仕組みになっています。
このことから「内幕」は外部から分からない内部の事情や秘密を表す時にも使うことが可能です。
「内幕」の反対語は「外幕」ですが、こちらは単純に外側の幕を示す言葉として使われます。
「内情」と「内幕」の違い
「内情」は隠されている内部の事情や秘密を示す言葉であり、様々な場所で使われています。
「内情」は仕事上厳守する必要があるものから、報道によって暴露される悪事など様々なものに対して使うことが可能です。
「内幕」は内側に張る幕を示す言葉ですが、こちらは比喩として内部の事情や秘密を示す意味で使うことも可能です。
「内情」の例文
・『会社の内情を知っている人にインタビューしました』
・『組織の内情を調べるためにスパイが送り込まれた』
「内幕」の例文
・『軍部の内幕を知っている退役軍人から話を聞きました』
・『組織の内幕を描いたノンフィクション作品が注目されています』
まとめ
「内情」や「内幕」はどちらも隠されている内部の事情や秘密を示す時に使うことが可能です。
「内幕」は元々陣所に張られる内側の幕という意味で使われていました。