この記事では、“customer”と“client”の違いを分かりやすく説明していきます。
「customer」とは?
“customer”の意味は2つあります。
1つめは、顧客、取引先です。
顧客とは、ひいきにしてくれる客のことです。
個人経営の飲食店だと、その店を気に入った人は何度も訪れることが珍しくありません。
そうすると、店員と客が仲よくなってくることがあります。
客から店長にプレゼントがされることもあります。
このような客は、店を引き立てているといえるでしょう。
こういった人が顧客です。
取引先とは、経済行為をする相手先のことです。
企業と企業、企業と商店などは、互いに契約をして、商品を納めたり、サービスを提供したりします。
こういった行為をする相手先が取引先です。
もう一つの意味は、やつ、人です。
荒っぽいやつ、ずうずうしいやつなどの「やつ」を意味しています。
やや古い言い方になります。
あまりいい意味では使われません。
「customer」の使い方
顧客、取引先の意味で使用されます。
何かを買ってくれる人、サービスを受ける人、取引をしている相手などのことを意味しています。
やつの意味では、いい意味では使用されません。
ずうずうしいやつなどの使い方をし、「ずうずうしい」はよい評価とはいえないでしょう。
“customer”は数えられる名詞で、人を指すときには前に“a”など数を表す語をつけます。
「client」とは?
“client”の主な意味は3つあります。
1つめは依頼人です。
弁護士や会計士などの専門家や専門機関に依頼する人を指しています。
依頼とは、人に仕事を頼むことです。
建築家は建物の設計を専門に行っている人です。
この人に設計をお願いすることを「依頼」といい、依頼をした人を「依頼人」といいます。
友人に「これ貸して」ということも「依頼」といえます。
しかし、“client”が指す依頼人とは、このような人ではありません。
友人は専門家ではないからです。
“client”は、弁護士、会計士、建築家、広告会社など、何かを専門にしている人に依頼をする人のことを指しています。
2つめの意味は社会サービスや医療サービスを受けている人です。
社会サービスとは、社会福祉、介護、教育などのサービスのこと、医療サービスとは看護師や医師が行う治療を目的とした行為のことです。
こういったサービスを受ける人を指しています。
3つめはの意味は、古代ローマの隷属平民です。
「client」の使い方
“client”は数えられる名詞です。
“a”など数を表す語を前につけて用います。
「customer」と「client」の違い
2つの言葉は、客という意味が同じです。
常連客のような使い方をします。
しかし、やや意味合いが異なります。
“customer”は取引をしている相手という意味合いです。
“client”は依頼をする人という意味合いです。
まとめ
客という意味が同じ言葉で、常連客のように同じ使い方をすることができます。