この記事では、「見返り」と「お返し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見返り」とは?
「見返り」は「みかえり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「振りむいて後ろの人や物を見ること」という意味です。
2つ目は「相手のしてくれたことに対して、金品や労力などの代償を差し出すこと」という意味です。
「見返り」の言葉の使い方
「見返り」は名詞として「見返りを求める・求めた」「見返りがある・ない」「見返り美人」などと使われます。
「見」は動詞「見る」の連用形で「目で物の存在などをとらえる」から転じて「身に受ける」「経験する」という意味、「返り」は動詞「返る」の連用形が名詞化した言葉で、「ものの向き・位置が反対になる」「こちらからの働きかけに対して、相手が反応する」という意味、「見返り」で「顔を正面と反対に向けて目で存在をみること」、転じて「身に受けたことに対して反応すること」、つまり「身に受けたことに対して、代償を差し出すこと」になります。
「お返し」とは?
「お返し」は「おかえし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手からの贈り物に対して、お礼として品物を贈ること」という意味です。
2つ目は転じて、「相手からされた嫌なことに対しての報復のこと」という意味です。
3つ目は、「お金のやりとりをしたときの釣り銭のこと」という意味です。
「お返し」の言葉の使い方
「お返し」は名詞として「お返しをする・した」「お返しの品物」「10円のお返し」などと使われます。
「お」は言葉を上品にする美化語の接頭辞、「返し」は動詞「返す」の連用形が名詞化した言葉で、「ものの向き・位置を反対にする」「相手から受けた行為に対して、それと同じことをこちらからする」という意味、「お返し」で「相手から受けた行為に対して、同等の行為で応えることの丁寧な表現」になります。
「見返り」と「お返し」の違い
「見返り」は「顔を正面と反対に向けて目で存在をみること」、転じて「身に受けたことに対して、代償を差し出すこと」です。
「お返し」は「相手から受けた行為に対して、同等の行為で応えることの丁寧な表現」です。
まとめ
今回は「見返り」と「お返し」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。