「質素」と「素朴」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「質素」と「素朴」の違いとは?違い

この記事では、「質素」「素朴」の違いを分かりやすく説明していきます。

「質素」とは?

質素とは、生活が贅沢ではなくつつましいことをいいます。

身につける洋服や住まい、口にする食べ物などが控え目であることを表しています。

また、質素には飾り気がないとか地味であるといった意味もあります。

「質素な生活」とか「質素に暮らす」といった使い方をします。


「素朴」とは?

素朴とは自然のままに近く、手を加えていないことをいいます。

また、単純で発達していないという意味もあります。

その場合には「素朴な遊び」といったりします。

それから素朴は人柄などを表す時にも用いられており、素直で飾り気のないことなどを表します。

素朴の「素」には「飾り気のない」という意味があり、「朴」は加工していない材木を表す漢字です。


「質素」と「素朴」の違い

質素は生活などがつつましいことを表す言葉で、素朴は自然に近くありのままであることを表す言葉です。

質素には飾り気がないという意味もあるので、その場合には素朴と意味が似ています。

また、素朴は人柄を表す時にも使いますが、質素は環境を表す言葉で人柄を表す時には使いません。

「質素」の例文

・『普段は質素な生活をしているので、旅行の時くらいは贅沢をしたい』
・『両親は沢山の資産を持っているが、質素な生活を好んでいる』
・『若い頃はお金がなかったので、ご飯に味噌汁と漬物だけという質素な食生活を送っていた』

「素朴」の例文

・『素朴な味わいのお菓子なので、ふとした時に食べたくなる』
・『和のインテリアには素朴な味わいがあると思う』
・『彼は人づきあいがあまり得意ではないけれど、素朴で真面目な人だ』

まとめ

質素は生活がつつましいことを表す言葉で、素朴は自然のままに近く人の手をあまり加えていないことを表す言葉です。

質素には飾り気がないという意味もあり、その場合には素朴と意味が似ています。

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