「閉口」と「辟易」の違いとは?分かりやすく解釈

「閉口」と「辟易」の違いとは?違い

この記事では、「閉口」「辟易」の違いについて紹介します。

閉口とは?

閉口とは、手に負えなくて困ることや言い負かされたり圧倒されたりして言葉に詰まることをいいます。

また、嫌になることや困ること、単純に口を閉じて黙ることとといった意味もあります。

「口を閉じる」という漢字が使われている通り、口を閉じて何も言いたくない程うんざりしているという状態を表しています。

「この猛暑には閉口する」とか「モンスタークレーマーには閉口させられる」といった使い方をします。

中国の太平記に「去れ共大儀なれば、満座閉口の処に」という一説があり、それが語源ともいわれています。

当時は、沈黙するとか黙るという意味でした。

うんざりするというニュアンスが加わったのは、もっと後の時代になります。


辟易とは?

辟易とは、ひどく迷惑してうんざりすることや相手の勢いに押されてたじろぐことをいいます。

辟易に使われている漢字の「辟」には、「避ける」という意味があります。

「易」には「かえる」という意味があり、辟易は「道をあけて場所をかえる」ことを表しています。

中国の史書にある表現が語源とされ、うんざりするという意味で使われるようになりました。

「自慢話ばかりで辟易する」とか「単調な作業に辟易した」といった使い方をします。


閉口と辟易の違い

閉口も辟易もうんざりして嫌になる状態を表しています。

そのため同じ意味で使われることも多いです。

ただし、閉口には「言葉に詰まる」とか「黙る」という意味もあります。

言葉に詰まって何も言えなくなった状態を表す時には閉口が適しています。

また、辟易には相手の勢いに押されてたじろぐという意味があるので、尻ごみしている状態を表したい時に適しています。

まとめ

どちらもうんざりして嫌になった状態を表しています。

言葉に詰まるという意味もあるのが閉口で、相手の勢いに押されてたじろいでいる状態を表しているのが辟易です。

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