この記事では、「肝要」と「重要」の違いを分かりやすく説明していきます。
「肝要」とは?
非常に大切なこと、またそのさまという意味です。
「肝」は人間の肝のことを意味します。
肝は人間にとって大切な部分です。
「要」は扇の要の意からです。
扇の要とは、扇をとじあわせるために、その末端部分の近くに穴をあけてはめ込む釘のことをいいます。
この部分がなければ、扇をまとめることができません。
大切な部分なのです。
この言葉は、ある事柄が特に大切であるときに用います。
そして、文章で使われることが多いです。
たとえば、大きな病気にかかったとします。
医師からは仕事を休んで、十分に体を休めるようにといわれています。
大きな病気をしているということは、体に大きな負担がかかっているということです。
このような状態のときには、体を休めることが非常に大切になります。
このことを「体を休めることが肝要だ」といいます。
「重要」とは?
非常に大切であることという意味です。
物事の根本や成否に関係する事柄に使うことが多くあります。
留学をしようか、やめておこうか悩んでいるとします。
留学をする・しないは、その後の人生に大きな影響を与えることでしょう。
この決断は「重要」といえます。
今度は別のことで説明をします。
室内にカビをはやさないようにしたいとします。
カビは水分がある場所を好むので、カビがはえないようにするためには、乾かすことが非常に大切です。
このことを「乾燥させることが重要」といいます。
その物事が、その後の事柄に影響を与えています。
「肝要」と「重要」の違い
「肝要」と「重要」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらの言葉にも、非常に大切なことという意味があります。
使い方に違いがあり、前者は大切にする程度が非常に大きいときに用い、後者は根本や成否などに大きくかかわる場合に用います。
まとめ
2つの言葉の意味は似ていますが、使い方に違いがあります。