この記事では、「のみならず」と「だけでなく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「のみならず」とは?
副助詞の「のみ」に断定の助動詞「なり」の未然形+打消しの助動詞「ず」を用いた連語となる「のみならず」。
意味は、○○ばかりではなく、○○だけでなく、となります。
それだけではない、さらにそれ以上に、といった使い方となり、「国内のみならず全世界に」や「歌手のみならず俳優までも」などといった形で使用します。
「だけでなく」とは?
「だけでなく」は、それだけではない、他にもあることを意味する言葉です。
例えば、「肉だけでなく野菜も食べなさい」などといった形で使用します。
「のみならず」と「だけでなく」の違い
「のみならず」と「だけでなく」の違いを、分かりやすく解説します。
「のみならず」と「だけでなく」は同じ意味として使用することができる言葉です。
言い換えれば、「○○ばかりでなく」や「○○にとどまらず」「○○はおろか」「○○に限らず」などになります。
「国内のみならず世界中で人気です」を「国内だけでなく世界中で人気です」と置き換えても何も違和感なく使用することができます。
そのうえで、「のみならず」と「だけでなく」を比較した場合、丁寧さに違いがあります。
「のみならず」の方が「だけでなく」よりも丁寧な表現方法になるため、文面やビジネスシーンなどでは「のみならず」を使用することが多くなります。
また、「のみならず」の場合は、一度、文章を区切った後でも使用することができるといった違いもあります。
「のみならず」の例文
・『彼は俳優のみならず歌手としても活躍しています』
・『彼女は勉強のみならずスポーツもできる優れた人です』
「だけでなく」の例文
・『このテーマパークは子どもだけでなく大人も楽しむことができます』
・『お弁当箱を開けると、お肉だけでなく魚も入っていて嬉しかったです』
まとめ
以上、意味は同じでも丁寧さに違いのある「のみならず」と「だけでなく」になります。