保有する金銭的な価値を表す言葉として「財産」と「資産」があります。
2つの言葉はそれぞれどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「財産」と「資産」の違いを解説します。
「財産」とは?
「財産」とは、「人や団体に属する経済的価値を持つものの総称」です。
「財産」の使い方
個人や団体に帰属するもののうち経済的に価値が認められているものを指します。
会計上の概念としては現金や預貯金以外に土地や宝石など売ればお金になるような金銭的な価値のあるものすべてを含みます。
一般的には金銀財宝のような溜め込んだお金という意味で使われますが、本来の意味では「財産」は価値のあるものだけではなく借金など価値がマイナスのものも含む表現です。
「資産」とは?
「資産」とは、「金銭や不動産など価値が認められるものの総称」です。
「資産」の使い方
経済的価値が認められるものを指します。
お金に換算したときにプラスになるものが「資産」でありどれだけのお金を持っているか、どの程度の経済力を有しているのかを判断する指標として機能します。
「財産」と「資産」の違い
「財産」と「資産」の違いは「マイナスを含むかどうか」です。
正負を問わず経済的価値が認められるものの全てが「財産」、経済的価値が認められるもののうちプラスになるものが「資産」という違いで区別されます。
人や団体に帰属する金銭的価値を有するもののうち借金やローンなどマイナスになるものも含めたものが「財産」、借金やローンなどマイナスのものを含めず金銭や不動産などプラスのものだけをあわせたのが「資産」です。
「財産」のうちプラスのものを「正の財産」マイナスのもの「負の財産」といい、「資産」は「正の財産」のみを表しています。
「財産」の例文
・『財産を調べる』
・『財産を相続する』
「資産」の例文
・『資産が1億円を超えた』
・『資産管理団体を立ち上げる』
まとめ
「財産」と「資産」は明確な基準で区別される言葉です。
大きく意味が異なるので混同しないよう基準を覚えておきましょう。