この記事では、「秘書」と「事務」の違いを分かりやすく説明していきます。
「秘書」とは?
「秘書」は「ひしょ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「要職の人について、機密性の高い文書や書類などを取り扱う人」という意味で、社長や専務など地位の高い人に直属して、書類作成やスケジュール管理などをサポートする職業のことです。
2つ目は「機密の文書や書物、またはそれを扱う人」という意味ですが、こちらの意味ではあまり使われません。
「秘書」の言葉の使い方
「秘書」は名詞として「秘書になる・なった」「社長秘書」「秘書検定」などと使われます。
「秘」は「人知では知りがたいほど奥深い」から転じて「隠して内容が知られないようにする」という意味、「書」は「か(く)」とも読み「文字をかきしるす」から転じて「文書や手紙を扱う」という意味、「秘書」で「内容が知られない様に文書や手紙を扱う仕事」になります。
「事務」とは?
「事務」は「じむ」と読みます。
意味は「会社や組織などで、書類の作成・処理など、主にデスクワークの仕事のこと」です。
メールを確認・作成したり、パソコンで資料を作成したり、書類を確認・整理したり、帳簿や支払いの処理など、組織内部における様々な業務をこなす役割のことです。
「事務」の言葉の使い方
「事務」は名詞として「事務を担当する」「事務処理」「営業事務」などと使われます。
「事」は「こと」とも読み「ことがら」「できごと」「しごと」という意味、「務」は「つと(める)」とも読み「力を尽くして当たるべき仕事や役目」という意味、「事務」で「様々なことがらに当たる仕事」になります。
「秘書」と「事務」の違い
「秘書」は「要職の人につき、内容が知られない様に文書や手紙を扱う仕事」です。
「事務」は「組織で様々なことがらに当たる仕事」です。
「秘書」の例文
「秘書」の例文は以下の通りです。
・『社長秘書として採用される』
・『あの会社の秘書は美人揃いだ』
・『秘書が社長の出張を手配する』
「事務」の例文
「事務」の例文は以下の通りです。
・『事務の仕事で応募する』
・『経理事務として経験を積む』
・『電話応対は事務の仕事に含まれる』
まとめ
今回は「秘書」と「事務」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。