「弱い」と「脆い」には、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「弱い」と「脆い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弱い」とは?
「弱い」は、様々な場面で用いられる言葉です。
力や技が怠っていること。
心身が丈夫でないこと。
意思が固くないこと。
ものごとに耐える力が乏しいこと。
程度や度合いが小さいこと。
決意が感じられないこと。
鮮明ではないこと。
不得意なこと。
などすべてを「弱い」という言葉で表現することが可能です。
言い換えれば、「不甲斐ない」や「柔らかい」、「弱々しい」などと同じです。
また、対義語は「強い」となります。
「弱い」の使い方
弱いは様々な場面で用いられる言葉です。
「弱いチーム」や「気が弱い」、「朝に弱い」、「酒に弱い」などといった形で用います。
「脆い」とは?
ものの形や状態が崩れやすいこと、壊れやすいことを意味する「脆い」。
そのほか、持ちこたえる力が弱いといった意味や感情に動かれやすいといった意味があります。
「脆い」の場合、物理的に壊れやすいといった意味に加え精神的に壊れやすいといった意味も含む言葉となります。
言い換えれば、「壊れやすい」や「崩れやすい」、「メンタルが弱い」などと同じです。
また、対義語は「堅い」となります。
「脆い」の使い方
「脆い」は、ものにも人にも用いることができる言葉です。
「脆い壁」や「脆い友情」、「涙脆い」などといった形で用います。
「弱い」と「脆い」の違い
どちらも、壊れやすいといった意味を持つ「弱い」と「脆い」。
そのうえで、「弱い」は、様々な場面で用いられる言葉となりますが、「脆い」は少し限定された範囲でのしようとなります。
「脆い」の場合、精神面に対し使用されることが多いといった特徴があり、また、対義語が「強い」と「堅い」といった違いもあります。
「弱い」の例文
・『私の妻は、朝は弱くて朝早くに起きることができません』
・『子供の頃から体が弱い私です』
・『弱い相手だからと言って手を抜いてはいけません』
・『振動に弱い私は、すぐに乗り物酔いをしてしまいます』
「脆い」の例文
・『年齢を重ねるごとに涙脆くなった』
・『状に脆い彼は、騙されることも少なくありません』
・『残念ながら、この壁は脆い壁です』
・『精神的に脆い私は、人から言われた言葉が気になって仕方がない』
まとめ
以上のように微妙なニュアンスの違いが発生する2つの言葉となります。