この記事では、「カカオマス」と「カカオニブ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カカオマス」とは?
カカオの胚乳部をすりつぶしてペースト状にしたものです。
これに油脂や砂糖などを加えてチョコレートを作ります。
カカオの実はかたい殻に覆われています。
殻の中にはカカオ豆という種子がいくつも入っています。
この種子から種皮などを取り除いて残った部分が胚乳です。
カカオの生産国は、コートジボワール、ガーナ、ペルー、コロンビアなどです。
収穫されたカカオは生産国で発酵・乾燥されて、輸出されます。
メーカーが仕入れたカカオ豆はその後、選別されます。
そして、ローストや皮を取り除く作業が行われます。
こうして取り出した胚乳部はペースト状にされます。
そのペースト状にされたものがこの言葉が指すものです。
カカオの実に他の原料を加えていないので、強い苦みがあります。
栄養素としては、鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛などを含んでいます。
「カカオニブ」とは?
カカオ豆を砕いて、種皮や胚芽などを取り除いた胚乳部のことです。
成分の半分ほどをココアバターが占めています。
その他に、鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛などのミネラルや食物繊維なども含有しています。
他の原料を加えていない状態なので、チョコレートのような甘さはありません。
これからチョコレートが作られるのですが、それだけでなく、お菓子を作ったり、シリアルに混ぜるなどして、素材としても食べられています。
「カカオマス」と「カカオニブ」の違い
「カカオマス」と「カカオニブ」の違いを、分かりやすく解説します。
もととする素材は同じです。
カカオ豆を砕いて種皮や胚芽などを取り除いたものが後者です。
これをペースト状にしたものが前者です。
どちらもチョコレートの原料になります。
まとめ
もととするものは同じですが、砕いて種皮などを取り除いただけのものなのか、ペースト状にしているのかという違いがあります。