「姑息」と「卑怯」の違いとは?分かりやすく解釈

「姑息」と「卑怯」の違いとは?違い

この記事では、「姑息」「卑怯」の違いを分かりやすく説明していきます。

「姑息」とは?

「姑息」「こそく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「一時的に間に合わせる様にすること」という元の意味です。

2つ目は転じて「正々堂々と取り組まず、ごまかそうとすること」という意味です。


「姑息」の言葉の使い方

「姑息」は名詞・形容動詞として「姑息だ・である」「姑息な手段」などと使われます。

「姑」「しゅうとめ」ではなく「しばらく」という意味、「息」「休む」という意味、「しばらくの間休むこと」から「その場しのぎ」という意味になり、更に転じて「ずるくごまかすこと」として使われる様になりました。


「卑怯」とは?

「卑怯」「ひきょう」と読みます。

意味は「勇気がなく、ものごとに正面から取り組もうとしいないこと」です。

「卑怯」の言葉の使い方

「卑怯」は名詞・形容動詞として「卑怯だ・である」「卑怯な奴」などと使われます。

語源は中国の歴史書「詩経」の一節にある「比興」という言葉で、「他のものにたとえて面白く表現すること」という意味です。

日本に伝わり「ばかげている」「おかしい」として使われ、更に転じて「正々堂々としていない」「愚かしい」という意味になり、「卑怯」という漢字があてはめられたのです。

「姑息」と「卑怯」の違い

「姑息」「一時的に間に合わせる様にすること」、転じて「正々堂々と取り組まず、ごまかそうとすること」です。

「卑怯」「正々堂々としておらず愚かしいこと」です。

「姑息」の例文

「姑息」の例文は以下の通りです。

・『彼女は告げ口という姑息な手段を取った』
・『彼は姑息にも仮病を使って会議をサボッた』
・『姑息だがまずはお茶でも飲んで落ち着こう』

「卑怯」の例文

「卑怯」の例文は以下の通りです。

・『彼氏は卑怯にも二股していた』
・『借金を踏み倒して逃げるという卑怯な手段を取る』
・『上司は何でも社長の言いなりで卑怯者と呼ばれている』

まとめ

今回は「姑息」「卑怯」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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