丸美屋食品工業と永谷園が果たした役割は大きい?
この記事では、「麻婆豆腐」と「麻婆茄子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「麻婆豆腐」とは?
言わずと知れた中華料理で四川料理なのは言わずもがな。
既にラーメンや炒飯と同様に日本でアレンジ、定着化した料理の代表格だと言っていいのではないでしょうか。
1800年代後半に陳興盛飯舗の店主夫人の陳劉氏により考案された料理というのも良く知られた話です。
日本ではマイルドで花椒が使われないものが、ご飯のおかずとして人気を呼ぶメニューとして浸透。
その定着に大きな役割を果たしたのが『丸美屋食品工業』の麻婆豆腐の素だと言えるでしょう。
近年では花椒を豊富に使ったカラシビ、本格的麻婆豆腐を提供するメニューは増えていますが、日本人のイメージする麻婆豆腐の味は依然同社の麻婆豆腐の素で作られた味だと言われます。
「麻婆茄子」とは?
日本生まれの中華料理なのはもはや有名な話だと言っていいのではないでしょうか。
中華料理にも魚香茄子という料理はあるもの、同料理からではなくあくまでも別料理からの派生から普及したと言えます。
それは麻婆豆腐の素国内シェア率No. 1『丸美屋食品工業』とNo. 2のクックドゥーブランドで知られる『味の素株式会社』からいち早く専用調味料が発売された事からも明らかです。
実際には1981年に『株式会社永谷園』が麻婆春雨を発売して大ヒット。
現在もロングセラーになり、続いて販売された麻婆茄子も一般家庭で口にする機会が増えたというところしょう。
「麻婆豆腐」と「麻婆茄子」の違い
「麻婆豆腐」と「麻婆茄子」の違いを、分かりやすく解説します。
麻婆豆腐は元々は中国生まれの四川料理ですが、麻婆茄子は日本で生まれた日本風中華料理だと言っていいでしょう。
麻婆豆腐が普及するキッカケとなったのは1971年の『丸美屋食品工業』が販売開始した「麻婆豆腐の素」による部分が大きかったと言えます。
一方の「麻婆茄子」は家庭料理として「麻婆豆腐」が定着した事に加え、80年代半ばに「麻婆春雨」が大ヒットした『永谷園』の「麻婆茄子の素」の存在が大きかったと言えるでしょう。
まとめ
「麻婆豆腐」は中華料理かつ四川料理発祥ですが、中国人よりも年間で食べる機会が多いほどに日本に定着。
その普及は1971年以降で『丸美屋食品工業』の「麻婆豆腐の素」が大きな役割を担いました。
「麻婆茄子」は茄子の味噌炒めという和食の下地もあり、日本で生まれた和風中華料理だと言っていいでしょう。
1981年に『永谷園』が発売した「麻婆春雨」が大ヒット。
続く“おかず麻婆”ジャンルとして一般家庭に普及していく事になりました。