魔法瓶でも真空断熱マグでも水筒として扱われる時と扱われない時がある?
この記事では、「魔法瓶」と「水筒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「魔法瓶」とは?
大阪府大阪市北区に本社がある『象印マホービン株式会社』や大阪府門真市に本社を構える『タイガー魔法瓶株式会社』など調理器具メーカーとして世界的な電機メーカーもその始まりは「魔法瓶」製造会社からのスタートでした。
その歴史は古く初の商品化を行ったのが現在日本酸素に買収された『テルモス』で1904年の事です。
容器の作りとしては単純で二重構造を作り出して真空状態を作り出して、熱伝導と放射を防ぐ仕組みのものでした。
『象印マホービン』と『タイガー魔法瓶』が大阪で生まれたのは当時の大阪がガラス産業で賑わった街である事も大きいと言えるでしょう。
かつて昭和期の魔法瓶は便利な反面鏡面加工になっており脆く、ちょっとした衝撃で中のガラスが割れてしまったものでした。
「水筒」とは?
水や飲料を入れて持ち歩ける携行容器を指します。
近年では水筒をマイボトルと呼ぶ傾向も強くはなっていますが、マイボトルの正確な意味は瓶にあたります。
日本で「水筒」という言葉が浸透したのは竹筒に水を入れて持ち運んでいた部分が大きいと言えるでしょう。
戦国時代の合戦の描写では武将はもとより一般の足軽兵までもが竹筒に入った水を飲むシーンが見られるため、むしろ日本人ならば竹筒=水筒なのは一般的だとも言えるでしょう。
「魔法瓶」と「水筒」の違い
「魔法瓶」と「水筒」の違いを、分かりやすく解説します。
「水筒」は形は様々で容器の素材も進化し、保冷性などの機能も向上してきましたが、基本的には携行できる水を入れた容器になります。
一方の「魔法瓶」は保温性、保冷性を保つために真空状態を作り出した水の保管容器と言っていいでしょう。
大きな違いは携帯する水筒タイプのものもあれば、家庭用の据え置きポットタイプのものも存在する事です。
まとめ
「魔法瓶」は保冷性、保温性を高めた水筒であるとともに、携行しない据え置きのポットタイプのものも「魔法瓶」と呼びます。
一方で「水筒」は広義的に水や飲料を携行できる容器を指すと言っていいでしょう。
そのため携帯できる「魔法瓶」は「水筒」に含む事が可能です。
それゆえに据え置きタイプの「魔法瓶」は水筒と呼ぶ事はありません。