この記事では、「ジビエ」と「マタギ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「ジビエ」とは?
山に住む野生獣肉といった動物を解体し、肉にしたものを焼いたり、煮て作る料理を「ジビエ」といいます。
フランス語で“gibier”と書き、貴族が自分の領地に生息する動物を狩り、食べていた料理でした。
当時は貴族の間でしか食べられない貴重な肉ばかり扱う高級食材で、肉だけではなく、血液や内臓といった部分もうまく調理して生命に感謝して食べたのです。
この名残から、現代でも高級食材として西欧の料理ではよく調理して出されています。
とくに、冬になると食欲が旺盛になってよく食べる鹿の肉は質が良く、使われる回数が増えるわけです。
「マタギ」とは?
山深い場所で駆け回り、野生動物を銃で仕留めるのが仕事の人を「マタギ」と呼びます。
とくに、冬になると大量の雪が降り、食料難になる北海道から北関東では「マタギ」が生活し、集団で動物を追い込んでは狩猟するのです。
狩猟するのは日本猿や鹿、熊、兎といった動物で、自分で獲物を解体してはボタン鍋やだまっこ鍋、鴨の燻製といった保存食にして食べられていました。
これらは「マタギ料理」と呼び、地元では食堂やレストランでも肉をふんだんに使って客に振舞っています。
「ジビエ」と「マタギ」の違い
「ジビエ」と「マタギ」の違いを、分かりやすく解説します。
貴族の間では、自分の領土に生息する動物を銃で撃ち、狩猟しては肉を食べる料理を「ジビエ」といいます。
一部の人しか口にできない高級食材であり、選ばれる肉は雉【きじ】や鴨、鹿、兎、猪で、美食家を満足させる食材です。
最近は狩猟してから素早く解体し、凍結、解凍できる設備が整っているため臭みはほぼ感じられません。
牛肉よりもカロリーが半分と低い鹿肉は濃厚で満腹感が得られる肉として人気があります。
もう一方の「マタギ」は職業を指す言葉であり、狩猟して撃ちとめた動物を解体した肉を食べたり、売って生活する人を指すです。
まとめ
野生動物を食材にして食べるものを「ジビエ」といい、その肉となる動物を求めて山に入って狩猟するのが「マタギ」と覚えておくといいでしょう。