「故国」と「祖国」の違いとは?分かりやすく解釈

「故国」と「祖国」の違いとは?違い

この記事では、「故国」【ここく】と「祖国」【そこく】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「故国」とは?意味

自分が生まれたと立証できる記録が残っている国を「故国」【ここく】といいます。

母国であり、生まれて育った国であるということを示すとき使われている言葉です。

故郷とも言う「故国」は、胸の中の奥深くにある、自分にとって縁が深い国という意味があります。

また、ふるくからある国という意味があり、童話では自分が生まれた国を「故国」と表現することが多い言葉です。


「祖国」とは?意味

自分が生まれた国のことを「祖国」【そこく】といいます。

「祖国に帰る」といえば、自分が生まれた国へ帰るといった意味で使うわけです。

「祖国の地を踏む」ならば生まれた国を何らかの理由で出ていた人が、懐かしい土地に再び戻ってきたという意味で使われています。

「祖国」と使うときは、自分の国への忠誠心を強く表すときに当てはまる言葉です。


「故国」と「祖国」の違い

「故国」「祖国」の違いを、分かりやすく解説します。

その人が生まれて育った国を「故国」といいます。

「意を決して故国を捨てる」といった使い方をするときは、かなり重要な問題が起きたため古里を離れなければならないといった状況のとき使うわけです。

もう一方の「祖国」は、生まれた国に敬意を示すとき使います。

愛着があり、親しみを強く示す状況で使う言葉です。

ご先祖様が代々住む土地に焦点を当てている言葉でもあり、「祖国を守る」といえば何百年も続く国を自らも守るといった意味になります。

「故国」の例文

・『故国を離れて仕事のために新天地へと移り住む』
・『生まれ育った故国を見捨てることは決してできない』

「祖国」の例文

・『祖国に戻ったときは真っ先に祖父の無事を確かめたい』
・『戦争で祖国を追われて他国へ逃げたが、戻されてしまう』

まとめ

どちらも似た意味がありますが、使う場面に違いがありますので、自分なりにうまく状況に応じて使い分けてみるといいでしょう。

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