この記事では、「楽譜」と「総譜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「楽譜」とは?
音楽を音階やリズムなどで表しその通りに演奏すると楽曲を奏でられるものです。
楽譜には、五線譜や数字譜、タブ譜などさまざまな種類があります。
楽譜は、音楽の作曲者や演奏者が音楽を伝えるための重要なツールで、音楽の構造や表現を理解するための手がかりにもなります。
「総譜」とは?
楽譜の一種で、合奏や重奏などの多声部楽曲におけるすべてのパートの譜表を上下に並べて記した楽譜です。
総譜は、合奏全体を見渡すことが可能なので、主に指揮者や作曲者が使用します。
総譜は、各パートの音の高さやリズム、強弱や表情などを一目で把握することが可能で、英語でフルスコア(full score)、イタリア語でパルティトゥーラ(partitura)、ドイツ語でパルティトゥール(partitur)と呼ばれます。
「楽譜」と「総譜」の違い
「楽譜」と「総譜」の違いを、分かりやすく解説します。
「楽譜」と「総譜」の違いは、楽譜が音楽を記録する方法の総称であるのに対し、総譜が楽譜の一種であるという点です。
また、楽譜は一般的に一つのパートのみが記されたものであるのに対し、総譜は複数のパートがまとめて記されたものであるという点が挙げられます。
「楽譜」の例文
・『彼女は楽譜を読むことが得意だ』
・『この曲の楽譜は、どこで買えるのか気になったので、調べることにした』
「総譜」の例文
・『指揮者は総譜を見ながら、見事な手綱さばきで、オーケストラを指揮した』
・『この総譜は、どの楽器のパートがどこにあるのか、理解することが難しい』
まとめ
「楽譜」とは、音楽を音階やリズムなどの記号で表したもので、その通りに演奏すると楽曲を奏でることが可能です。
その一方で、「総譜」とは、合奏や合唱などの多声部楽曲において、すべてのパートの楽譜を上下に並べて記したものです。
総譜は、指揮者や作曲者が合奏全体を見渡すために使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。