「後退」と「後進」の違いとは?分かりやすく解釈

「後退」と「後進」の違いとは?違い

後ろに移動する動作を表す言葉として「後退」「後進」があります。

同じような動きを表すこの2つの動作は何を基準に区別されているのでしょうか。

今回は、「後退」「後進」の違いを解説します。

「後退」とは?

「後退」とは、「後ろに下がること」を意味する言葉です。


「後退」の使い方

前方に向かって進んでいる途中に前方とは逆の後ろに移動する様子を表します。

「後退」「退」には引き下がるという意味があり、目標から遠ざかる動作に対して用いられる表現です。

「後退」は後ろへ下がることが結果的に目標から遠ざかる時に使う言葉で、前に向かって進んでいる最中に目標とは反対方向の後ろに下がるときやある行為が目標までの道のりを遠くするときに使います。


「後進」とは?

「後進」とは、「後ろへ移動すること」を意味する言葉です。

「後進」の使い方

前後の区別がある状態で後ろに移動することを表します。

「後進」「進」は目標に近づくように移動する、あるいは強い意思を持ってその方向に移動するときに使われる表現です。

一般的に後ろへの移動は目標から遠ざかる動作になりがちですが目的地の場所が分からないときや特に目標を定めていないときなどは後ろへ移動しても目標から遠ざかるとは限りません。

後ろへ移動することに前向きな意味があるときに使う言葉が「後進」です。

後ろへの移動の他にも「先に行くものの後を追うように後から進むこと」という意味でも使われます。

「後退」と「後進」の違い

後方への移動がマイナスの影響をもたらす場合は「後退」、後方への移動が特にマイナスにならない場合は「後進」という基準で使い分けられます。

動作としては同じでも動作の持つ価値が異なります。

「後退」の例文

・『一歩後退する』
・『軍隊が防衛線まで後退する』

「後進」の例文

・『一旦後進して態勢を立て直す』
・『後進に道を譲る』

まとめ

「後退」「後進」は同じような動作ですがどのような意識で後ろに移動しているかで区別されます。

後ろに下がることをどのようにとらえるかに注目して区別してください。

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