「きちっと」と「きちんと」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「きちっと」と「きちんと」の違いとは?違い

この記事では、「きちっと」「きちんと」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「きちっと」とは?

一つも抜かりなく、手をかけて行なう様を「きちっと」といった言い方をします。

「きちっと本を棚に並べる」というように、丁寧に隙間なく置くよう心がけて行なうといった意味として使うのです。

「きちっと床を掃除した」といえば、手を抜かずに床の溝に入った埃を吸い取ったり、きれいに拭いて目にも見えない汚れを取り除いたと伝わります。


「きちんと」とは?

容器に液体を注ぐとき、指定された数量を正確に確かめて作業する場面で「きちんと」が使われています。

また、乱れもなく、服がきれいにハンガーに掛かっている様に「きちんと掛けてある」と整っているところに安心するわけです。

また、「きちんと相手と約束した時間を守る」というように、待ち合わせた時間に行く気持ちを伝えます。


「きちっと」と「きちんと」の違い

ここでは「きちっと」「きちんと」の違いを、分かりやすく解説します。

手抜かりなく、しっかり自分がやるべきことを丁寧に行なう行為を「きちっと」といいます。

とてもきれいに整っている状態であり、見た人に気持ち良さを感じさせる状態です。

また、規則正しい様を表す遠州弁として一部の地域で使われています。

もう一方の「きちんと」は正確性を持って物事を行なうとき使われている言葉です。

隙間なく資料が並べられていたり、規則を守って正しく集まる人の様子を伝えます。

「きちっと」の例文

・『左右の靴がきちっと整って並べられているところが気持ちいい』
・『きちっと整頓された棚は、管理する側の誠意が感じられる』

「きちんと」の例文

・『新しく住む賃貸の台所には、すでにきちんと鍋や食器が置いてあった』
・『村人に公民館の前へきちんと11時に集合するよう電話連絡した』

まとめ

意味はまったく同じ言葉ですが、普段使われているのが「きちんと」で、「きちっと」はあまり使う機会がありません。

ただ、方言として一部の地域では使われていますので、意味を深堀して学んでみましょう。

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