「擬態法」と「擬態語」は双方とも表現方法に関する言葉ですが、意味が異なるため区別して認識しておくことが必要です。
この記事では、「擬態法」と「擬態語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「擬態法」とは?
「擬態法」は、会話や文章に豊かな表現を与えるための技法である「修辞技法」のひとつです。
「擬態語」や「擬声語」、「擬音語」を用いて「物事の状態および音声等を言葉で示す表現方法」を意味し、「オノマトペ」と呼ばれることもあります。
「擬態語」とは?
「擬態語」は先述した「擬態法」で使われる表現方法の一種で、実際には音がしない「物事の状態」や「人の動作」、「人の気持ち」などを表現する言葉を示します。
なお、日本語には「擬態語」のバリエーションが非常に多いといわれています。
「擬態法」と「擬態語」の違い
「擬態法」と「擬態語」の違いを分かりやすく解説します。
「擬態法」は会話や文章に豊かな表現を与えるための技法「修辞技法」のひとつで、「物事の状態あるいは音声等を文字で示す表現方法」を意味します。
「擬態法」には、「擬態語」「擬声語」「擬音語」の3つの種類があります。
「擬態語」は後述しますが、「擬声語」は「ゲラゲラ」「コケコッコー」といった人の声や動物の鳴き声に似せた音を表現する言葉を示し、「擬音語」は「ゴロゴロ」「チョキチョキ」のように自然や物の音に似せた音を表現する言葉を示します。
一方、「擬態語」は「擬態法」に用いられる表現の一種で、実際には音がしない「物事の状態」「人の動作や気持ち」などを表現する言葉を意味します。
例えば、「物事の状態」を示す擬態語としては「キラキラ」や「フワフワ」、人の動作を表す擬態語としては「ジロジロ」や「ウロウロ」、人の気持ちを示す擬態語としては「ぎくり」「ワクワク」などが挙げられます。
まとめ
「擬態法」は「擬態語、擬声語、擬音語を用いて物事の状態および音声等を言葉で表す表現方法」を示し、「擬態語」は「擬態法のひとつ」を示します。
両者が持つ意味をしっかり理解して、日常の会話や文章などに役立ててください。