「狩猟」と「遊猟」はどちらも狩りを表す言葉ですが具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「狩猟」と「遊猟」の違いを解説します。
「狩猟」とは?
「狩猟」とは、「山や森なので野生動物を捕獲する行為」を指す言葉です。
「狩猟」の使い方
山で鳥を捕まえたり森の中で鹿を仕留めたりなど野生に生息している動物を人間が捕獲する行為を指す言葉で、弓矢や銃などの武器を用いたり罠を仕掛けたりなど様々な方法で捕獲が行われます。
食用の肉を得るための活動として行われたのが起源で現在でも食料調達の手段として行われていますが、食肉生産技術の発達した現代の日本では食料調達として行われる機会は減少しています。
対象となるものは地域によって異なり日本では鹿やイノシシ、クマなどの獣のほか各種鳥類が狩猟対象です。
イギリスでは狐、極限ではアザラシなどが獲物として狩猟の対象になります。
「遊猟」とは?
「遊猟」とは、「遊びとして行われる猟」を意味する言葉です。
「遊猟」の使い方
生きるための食糧調達や防衛としての駆除ではなく遊び楽しむために行われる猟を指します。
娯楽として行われる猟の総称であり逃げる獲物を狙って撃つ射撃の楽しみや大きな獲物を仕留め剥製や毛皮にする楽しみなど、レクリエーションとして行われる猟が「遊猟」です。
「狩猟」と「遊猟」の違い
「狩猟」が野生動物の捕獲行為全般を指すのに対し、「遊猟」は遊び目的で行われる猟のみを指すという違いがあります。
「狩猟」は目的の区別なく猟全般を指すので 「遊猟」も「狩猟」の一種に含まれます。
「狩猟」の例文
・『狩猟免許を取得する』
・『山での狩猟を生業にしている』
「遊猟」の例文
・『遊猟目的で海外に出かける』
・『動物愛護の意識が高まるとともに遊猟する人は減っている』
まとめ
「狩猟」と「遊猟」はやっている行為は同じでも目的が違います。
見た目や行動だけではわからないので何のためにやっているのかに注目して区別してください。