この記事では、「手ぬぐい」と「ハンカチ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手ぬぐい」とは?
手ぬぐいとは手や顔などを拭くための布で、頭に巻いたり鉢巻きにしたりすることもあります。
日本では昔から幅広い用途で使われてきました。
元々は祭礼の際の装身具として使われていたといいます。
江戸時代には着物を作るための綿花が栽培されており、その際の切れ端を手ぬぐいとして用いるようになったのです。
庶民の間に幅広く浸透し、様々なデザインの手ぬぐいがありました。
現在は昔ほどは使われなくなりましたが、使用している人も多いです。
「ハンカチ」とは?
ハンカチとは、洗った手を拭いたり汗をぬぐったりする布のことをいいます。
正しくはハンカチーフといい、紀元前3000年にはすでに存在していたといいます。
日本に伝わったのは明治時代で、洋装が広まるのと共にハンカチも普及しました。
ハンカチは折りたたんでポケットに入れておいたり、バッグなどに入れて携帯します。
ハンカチの素材は様々ですが、手を拭くため綿やシルク、リネンなど吸水性に優れた素材が使われます。
「手ぬぐい」と「ハンカチ」の違い
手ぬぐいもハンカチも手を拭いたり、汗をぬぐったりするために使用する布です。
手ぬぐいは長方形になっており、手や顔を拭くこともありますが体を拭くこともあります。
ハンカチの形は正方形が一般的で、手や顔は拭きますが体を拭くことはあまりありません。
また、手ぬぐいとハンカチでは、製法にも違いがあります。
手ぬぐいは和晒しという方法で作られており、ハンカチは洋晒しという方法で作られています。
手ぬぐいの方が、ハンカチよりも柔らかい肌触りです。
それからポケットなどに入れて携帯することが多いのはハンカチになります。
まとめ
手ぬぐいとハンカチでは、形や製法、肌触りなどに違いがあります。
長方形になっていることが多いのが手ぬぐいで、正方形なのがハンカチです。