「セグメント利益」と「営業利益」はどちらも企業の利益に関する言葉ですが、それぞれどんな利益を指し何が違うのでしょうか。
今回は、「セグメント利益」と「営業利益」の違いを解説します。
「セグメント利益」とは?
「セグメント利益」とは、「事業別の利益」を指す言葉です。
「セグメント利益」の使い方
企業が活動によって新たに生み出した付加価値のことを「利益」といいます。
簡単にいえば企業活動によって得た儲けのことで、あらゆる企業にとって利益は重要な目的の一つです。
小さな企業は1つの事業しか手掛けていませんが、大きな企業になると一つの事業だけではなく複数の事業を手掛け多方面に展開しています。
事業の業績のには違いがあり好調な事業もあれば不調な事業もあるのが当然です。
利益を事業部門別に見た時の事業部門ごとの利益を「セグメント利益」といいます。
「セグメント利益」の「セグメント」とは大きな集まりをいくつかに分けた時のそれぞれの区分を指す言葉で、企業においては事業部門ごとの区分を表します。
「営業利益」とは?
「営業利益」とは、「企業が本業で稼いだ利益」を指す言葉です。
「営業利益」の使い方
企業が本業にしている事業活動によって得た利益を出します。
利子収入や投資収入、資産を処分して得た一時的な売却益など事業活動以外で得た利益は含みません。
「セグメント利益」と「営業利益」の違い
「セグメント利益」と「営業利益」は「範囲」です。
企業の事業部門ごとの利益が「セグメント利益」で企業の本業である事業活動で得た全ての利益が「営業利益」です。
外食事業と不動産事業の2つを手掛けている企業においてそれぞれの事業ごとに集計した利益が「セグメント利益」で、外食事業と不動産事業の利益を合わせた事業活動全体の利益が「営業利益」に当たります。
「セグメント利益」の例文
・『セグメント利益を確認する』
・『セグメント利益の改善が課題だ』
「営業利益」の例文
・『営業利益は順調に伸びている』
・『営業利益が倍増した』
まとめ
「セグメント利益」と「営業利益」は集計する範囲が異なります。
2つの利益の関係性を正しく理解しておきましょう。