この記事では、「波乱万丈」と「波天荒」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「波乱万丈」とは?
人生において激しい変化に富んでいる人の様を「波乱万丈」【はらんばんじょう】といいます。
まるで舞台のようにめまぐるしく展開するように、揉め事が起きたり、苦労する問題が起こる、ときに幸せなことが舞い込んでくるといった大変な人生を指すのです。
ごたごたという意味がある波乱と、万丈は一丈の一万倍と訳せる言葉を使った四文字熟語であり、とても複雑な人生といった意味で使われています。
「破天荒」とは?
型破りなことして見せる人を「破天荒」【はんてんこう】といいます。
誰もがまだやらなかった分野において挑戦し、やり遂げることに初めて踏み入れて成し遂げた人の行動を指す言葉です。
「彼は破天荒な男だ」と行動力がある人の動きを指し、無茶な挑戦を平気でやるところが勇ましいと思う持ちを込めて使います。
元々は北夢瑣言「ほくむさげん」という宋の時代の孫光憲が書いた故事成語です。
「波乱万丈」と「破天荒」の違い
「波乱万丈」と「破天荒」の違いを、分かりやすく解説します。
うねり来る大きな波に揉まれたかと思えば、小波に巻き込まれるような人生を「波乱万丈」といいます。
深く沈んだかと思えば急に浮き上がる人生はまるで舞台のようであり、辛いことや恐ろしい事件、事故といった様々な苦しみを味わう波乱に富んだ人生を指す言葉です。
もう一方の「破天荒」は前人未踏の世界を自らが行動しては挑戦し、切り開いていくといった意味があります。
「波乱万丈」の例文
・『半年で離婚してすぐ再婚した姉は事故に遭う波乱万丈な人生を送る』
・『太平洋戦争で苦しんだ4年は国民にとってまさに波乱万丈といえる』
「破天荒」の例文
・『破天荒な弟は個人でも空を飛びまわれる小型車を開発した』
・『破天荒な選手はオリンピックで世界新記録を3つも打ち出した』
まとめ
四文字熟語と多くの人に知られている言葉を取り上げました。
どのように使えばその人の波乱な人生を表せるか、前代未到のやり方で驚かせたか伝えられるでしょう。