この記事では、「濃厚」と「濃密」の違いを分かりやすく説明していきます。
「濃厚」とは?
味・色・におい・成分などが濃いさま、こってりとしているさまという意味です。
「濃」には、こい、こってりしている、「厚」には、ゆたか、ゆたかにするという意味があります。
このことから「濃厚」には、豊かで濃いという意味があることがわかります。
アイスといっても、さっぱりした味のものもあれば、乳製品の濃さを感じられるものもあります。
この言葉が意味するのは後者です。
チーズケーキの場合、乳脂肪分の多いしっかりしたチーズをたっぷり使用していると、「濃厚」な味になります。
チーズの味が濃いのです。
味についてだけでなく、においや色などについても意味します。
イランイランという精油は甘さを濃く感じるにおいがし、「濃厚な香り」といわれています。
「濃密」とは?
密度が濃いさまという意味です。
洗顔料のことで説明をします。
洗顔料の中には、泡がきめ細かくてたっぷりとしており、ぎっしりと泡の粒が詰まっているものがあります。
顔を洗っているときに泡がへたってしまうことがありません。
この泡のさまを意味します。
泡がたっぷりとできても、その泡が大きくてすぐに崩れてしまうようなものは、この言葉が意味する状態ではありません。
泡についてだけを意味するのではなく、味や人とのかかわりなどについても意味します。
「濃厚」と「濃密」の違い
「濃厚」と「濃密」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は「濃い」こと、後者は「密度が高い」ことです。
後者は「濃密な泡」のように、ぎっしり詰まっているという意味合いで使われることがあります。
前者は、味・におい・色などについていう言葉なので、「濃厚な時間」とはあまりいいません。
後者は「濃密な時間」という使われ方をします。
まとめ
一方は味・におい・色などが濃いことという意味で、もう一方は密度が高いことという意味です。